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インフルエンザ警報

noro

中国で流行している呼吸器感染症を踏まえた県内の感染状況について(PDF:379KB) (プレスリリース11.30)

県内の梅毒感染者数 過去最多に!(PDF:651KB)(プレスリリース11.30)

YCDC医師からのメッセージ

   定点情報(2023年第47週:11月20日~11月26日)/  その他情報(公表までに把握した情報)

             (11月30日 山梨大学医学部附属病院 井上修医師)

〇リスクアセスメント
【新型コロナウイルス感染症】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、前週の113名(定点あたり2.76)に対し第47週は162名(定点あたり3.95)と若干の増加がみられています。感染状況の指標として参考となる下水中の新型コロナウイルス量は、第46週と第47週で大きな変化はなく、増加傾向に転じたことを示す変化ではないと考えられます。しかし下水中のウイルス量は比較的多い状況が続いています。医療施設内でのクラスターも散発しています。

【インフルエンザ】
定点医療機関から報告された新規感染者数は、前週の1022名(定点あたり24.93)に対し第47週は1229名(定点あたり29.98)に増加しました。特に中北地域で定点あたり47.69、富士・東部地域で定点あたり33.33と患者報告数が多くなっていますが、峡南を除くその他の地域でも患者数が多い状況が続いています。報告の中心は5歳〜14歳までの年齢層で、全体の約50%を占めています。さらにその親世代にあたる30代でも感染者が増加しており家庭内での感染が増加している可能性があります。12月にかけてさらに大規模な流行へと状況が悪化する恐れがありますので、ワクチン接種や感染対策の励行など今からできる備えが大変重要です。

【感染性胃腸炎】
ノロウイルスなど下痢嘔吐を引き起こすウイルスが原因のお腹の風邪です。冬期に流行しやすく、家庭内や学校内などで集団感染することがあります。インフルエンザウイルスやコロナウイルスに効果的なアルコール製剤では消毒できないため、泡セッケンでの手洗いが感染対策の中心になります。11月以降感染者数が山梨県内では120〜140名程度で推移していますが、爆発的な増加には至っていません。

【咽頭結膜熱】
発熱し、結膜炎や咽頭炎などの症状が伴います。下痢や嘔吐する場合もあります。千葉県など首都圏でも報告が増えています。山梨県でも第47週には17名(定点あたり0.71)が報告されました。今後さらに感染拡大する可能性があり注意が必要です。

【対応】
山梨県内は、新型コロナウイルスに関して小康期にありますが、感染状況の目安となる下水中のコロナウイルスは増減をくり返しておりウイルスが流行のチャンスを狙っている状況です。流行中の株はXBB株と考えられ、これには現在無料で接種可能なXBB株対応ワクチンが効果的です。
インフルエンザは流行が続いています。これからの季節は特に気温が下がることから、学校だけで無く家庭内でも感染が拡大しやすい条件がそろいます。新型コロナウイルスへの感染対策と同じ方法がインフルエンザへの感染対策としても効果的です。咳やクシャミで飛び散る唾液の飛沫の中にウイルスがいます。調子が悪い場合は外出を避け、マスクを使いましょう。マスクをしていない場合の咳やクシャミには、ハンカチや肘を口元にあてる“咳エチケット”を思い出して下さい。鼻をかんだあとは手をきれいにしましょう。手洗いがつらい季節はアルコール手指消毒が便利です。トイレの後や食事の前には必ず手をきれいにしましょう。ただし目が赤い(結膜炎)、おなかが痛い、下痢している、気持ちが悪い、嘔吐しそう、そのような症状がある方は泡セッケンで手を洗うようにしましょう。暖かい昼間は窓開け換気をしましょう。インフルエンザワクチンの接種を受けることで感染予防・重症化予防が期待できます。接種を受けることをお勧めします。
感染性胃腸炎や咽頭結膜熱のウイルスはアルコール消毒が効きにくいため、下痢や嘔吐などがある場合や目が充血する結膜炎がある方、ご家族やパートナーなどにこのような症状がある方は、トイレ後や食事前、顔や目のケア前にセッケンでの手洗いをお勧めします。

 

!! インフルエンザの流行状況と県民の皆さんへのお願い !!(PDF:285KB) (11月9日)

今週の発生状況一覧(インフルエンザ・新型コロナウイルス感染症含む)
発生動向に関する各種資料

 

新型コロナウイルス感染症について

県内における発生状況   

      新型コロナウイルス感染症は5月8日から感染症法上の位置づけが5類に変更されました。

  ●新規患者数(原則毎週木曜日公表)

  県内41箇所の定点医療機関から報告された患者数を集計。1医療機関あたりの患者報告数は次のとおり。

  2023年11月20日(月)~2023年11月26日(日)までの1週間

患者報告数(人)および新規患者数(人)

山梨県

中北

峡東

峡南

富士
東部

甲府

1医療機関あたりの患者報告数(人)
            (前週)

3.95↑
(2.76)

6.69↑
(4.54)

4.00↑
(2.14)

2.00↑
(0.67)

1.78↓
(2.11)

2.78↑
(2.00)

新規患者数(人)
            (前週)

162↑
(113)

87↑
(59)

28↑
(15)

6↑
(2)

16↓
(19)

25↑
(18)

 

  ●入院者数

1)県内10箇所の基幹定点医療機関から報告された人数を集計。
 2023年11月20日(月)~2023年11月26日(日)までの1週間  

1医療機関あたりの入院者報告数 1.8人(前週1.1人)
入院者数

18人(前週11人)

 

2)医療機関がG-MISに入力した人数(11月29日水曜日0時時点)

          46人(前週53人)

        [うち重症者2人(前週1人)]

 

新型コロナウイルス感染症に関する詳細情報は以下のページをご覧ください。

 

 下水サーベイランス

  本県では感染状況のトレンドを把握し、感染対策に活用するため、調査・検証を進め下水サーベイランスの構築を図っています。(令和5年7月から下水サーベイランス体制構築事業開始)。

 令和5年5月8日以降の状況は以下のとおりです。

231130-1

[第27週以前のデータは山梨大学大学院総合研究部附属国際流域環境研究センター 原本英司教授提供]

新型コロナウイルス

採水(11月27日)

前週比

下水中のウイルスRNA濃度

228,000コピー/L

0.84倍

下水からの検出率

100%(5検体/5検体)

±0

 

今週のコメント

ウイルス濃度はここ2週間、同程度の値で推移しています。市中での感染者数は下げ止まっている可能性があります。

 *詳細は「下水サーベイランス」ページをご確認ください。

 

 感染性胃腸炎について

 感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。

 詳細はこちら

 予防対策や注意点をまとめました。資料はこちら(PDF:1,902KB)

 季節性インフルエンザについて

インフルエンザによる臨時休業等の措置状況(2023/2024シーズン)

【令和5年11月30日(木)更新】 ※令和5年11月26日までの措置状況

231130

詳細は「インフルエンザ様疾患の発生に関する情報」ページをご確認ください。

県内における発生状況

2023年11月30日作成

対象期間:2023年第47週〔2023年11月20日(月)~2023年11月26日(日)までの1週間〕
県内41箇所のインフルエンザ定点医療機関から報告された患者数を集計しました。
1医療機関あたりのインフルエンザ患者報告数は次のとおりです。

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インフルエンザ流行レベルマップ第47週(PDF:186KB)

  山梨県 中北 峡東 峡南 富士・東部 甲府
47週 29.98 47.69 20.29 5.00 33.33 16.89
46週 24.93 30.77 27.57 9.00 26.33 18.33
45週 29.78 39.23 27.43 4.33 29.00 27.22
44週 39.63 59.69 37.29 4.67 28.00 35.78
43週 29.56 37.15 28.14 5.33 22.11 35.22

山梨県で発生している感染症情報

警報

インフルエンザ(中北保健所、峡東保健所、富士・東部保健所、甲府市保健所管内)

注意報

なし