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感染性胃腸炎とは、細菌やウイルスなどの病原体による感染症です。ウイルス感染(ノロウイルス、ロタウイルスなど)による胃腸炎が多く、毎年秋から冬にかけて流行します。
原因となる病原体などによって異なりますが、発熱、下痢、悪心、嘔吐、腹痛などが主な症状です。
ノロウイルスの場合、健康な成人であれば、症状は2~3日程度でおさまりますが、1~2週間は便にウイルスが残っている場合もあります。胃腸炎症状の患者の発生動向は、冬季に増加する傾向があります。ノロウイルスはその主な原因となっており、感染力が強いことから集団感染や食中毒に対する注意が必要です。
病原体が付着した手で口に触れて感染する場合や汚染された食品を食べることで感染する場合などがあります。また、ノロウイルスは乾燥すると空中に漂い、これが口に入って感染することがあります。
病原体によって異なりますが、1~3日程度です。
予防の基本は、手洗いです。手洗いは、帰宅時、調理を行う前、食事の前、トイレに行った後、下痢等の患者の汚物処理やオムツ交換を行った後には必ず行いましょう。
家庭内での手洗いを徹底しましょう。
一般的な感染症対策として、消毒用エタノールや逆性石鹸(塩化ベンザルコニウム)が用いられることがありますが、ノロウイルスを完全に失活化する方法には、次亜塩素酸ナトリウム及び、85℃~90℃90秒以上加熱があります。
ノロウイルスについての情報を多言語で提供します。
(この情報は多文化社会の保健医療を考える会JUNTOSなどの団体が作成した資料を利用しています。)
ウイルスが原因の感染性胃腸炎では輸液、整腸剤などの対症療法が中心です。また、下痢や嘔吐による脱水を防ぐために、水分補給や安静が必要です。
特に、乳幼児や高齢者などの抵抗力の弱い方が感染すると重症化するおそれがあるため、早めに医療機関を受診しましょう。
特に外出後、トイレの後、調理の前、食事の前には、流水と石けんでていねいに手を洗うよう習慣づけましょう。
詳しくは次のリーフレット及び動画をご覧下さい。
吐物や便の処理の際は、ビニール手袋、使い捨てマスクを用いましょう。
具体的な吐物などの処理方法は、下記のリーフレット中の「感染を広げないために」をご覧下さい。
保育所、幼稚園、学校、高齢者福祉施設などで集団感染が疑われた場合には、速やかに最寄りの保健所にご相談ください。感染経路を調べて、感染の拡大を防止することが重要です。
集団発生情報はトップページに掲載しています。
※県型保健所の管轄地域のみの情報です。甲府市の発生状況はこちら
定点把握対象(5類感染症)であり、指定届出機関は週ごとに保健所に届け出なければならない。
届出基準はこちら
感染性胃腸炎の原因となる病原体によっては、第3種感染症の「その他の感染症」として、病状により学校医其の他の医師において感染のおそれがないと認められる期間の出席停止の措置が必要となる。
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