- アデノウイルスによる感染症です。
- 職場、病院、家庭内などの人が濃密に接触する場所などでの流行的発生がみられます。
- アデノウイルスは種々の物理学的条件に抵抗性が強いため、強い感染力があります。
- 感染症法では定点把握対象の5類感染症に分類され、定点に指定されている眼科が、基準に基づいて診断した場合、保健所に届出がされることになっています。
- 感染してから8~14日後に急に発症し、眼瞼(まぶた)の浮腫、流涙(涙が多い)を伴います。
- 感染力が強いので両側が感染しやすいが、初発眼の症状がより強く、耳前リンパ節の腫脹を伴います。
- 新生児や乳幼児では炎症が強くなりやすいため、注意が必要です。
- 接触感染です。ウイルスにより汚染されたティッシュペーパー、タオル、洗面器などに触れるなどして感染します。
- 流行性角結膜炎に対する治療は、対症療法的に抗炎症剤の点眼を行います。
- 予防の基本は接触感染予防の徹底であるため、タオルや点眼液など目に接触するものは個人用としましょう。
- 一般的な感染症予防策にもなる、手洗いによる予防も重要です。
法律上の取り扱い
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
定点把握対象(5類感染症)であり、指定届出機関は週ごとに保健所に届け出なければならない。
届出基準はこちら
学校保健安全法
医師において感染のおそれがないと認められるまで出席停止の措置が必要となります。