- エンテロウイルスによる感染症です。
- 感染症法では定点把握対象の5類感染症に分類され、定点に指定されている眼科が、基準に基づいて診断した場合、保健所に届出がされることになっています。
- 突然の強い目の痛み、異物感、羞明感(まぶしく感じること)などで始まり、結膜の充血、特に結膜下出血を伴うことが多いです。
- まぶたの腫れ、めやに、結膜浮腫(白目やまぶたの結膜がむくむ)などが高頻度にみられます。
- 多くの場合は約1週間で治癒しますが、まれに罹患後6~12か月後に四肢の運動麻痺を来すことがあるので、経過観察をする上で注意する必要があります。
- 接触感染です。ウイルスにより汚染されたティッシュペーパー、タオル、ハンカチ、洗面器などに触れるなどして感染します。
- 急性出血性結膜炎に対する治療法はありませんが、細菌の2次感染を防ぐ目的で抗菌薬等の点眼を行います。
- エンテロウイルスにはアルコール消毒が効きにくいため、流水と石けんによる手洗いで予防しましょう。またタオルや点眼薬などの共用を避けることが重要です。
法律上の取り扱い
感染症の予防及び感染症の患者に対する医療に関する法律
定点把握対象(5類感染症)であり、指定届出機関は週ごとに保健所に届け出なければならない。
届出基準はこちら
学校保健安全法
医師において感染のおそれがないと認められるまで出席停止の措置が必要となります。