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ページID:96481更新日:2024年5月21日
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県立考古博物館では、秋季企画展「縄文土器のものがたり」をご自宅でもお楽しみいただけるよう、「おうちde土器のものがたり」と題して、展示の内容をご紹介してまいります。第4回のテーマは「物語の生成」です。
上の平遺跡出土・深鉢形土器
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上の写真は4つの方向から撮影した土器を並べたものです。上の蛇行モチーフは左から右、下の楕円形モチーフは右から左に拡大します。おそらく生き物が成長する様子を描いたものと考えられます。
上の平遺跡出土・深鉢形土器(区画4の部分)
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下段の最も大きくなる区画4(上写真)でモチーフは不定形になります。これは楕円形のモチーフが拡大していき、別の形に変化した場面と捉えられます。上と下を連続し、上は縄文時代の文様としてよく観察されるヘビと仮定すると、下は卵が大きくなってヘビが生まれ、上は卵から孵ったヘビが成長する様子と解釈できます。
ではなぜ、土器にヘビが成長する姿を描いたのでしょうか。狩猟採集民の神話には、ヒトだけではなく動物が活躍します。もしかしたら、この土器に描かれたヘビは縄文時代の神話・物語へ登場したのもしれません。
県立考古博物館・学芸課
電話:055-266-3881
FAX:055-266-3882
受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)