トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県立考古博物館 > 資料・展示紹介 > おうちde考古博物館第4回「一の沢遺跡出土・土偶」
ページID:94938更新日:2024年5月21日
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県立考古博物館では緊急事態宣言に伴う外出自粛の中、皆さまがご自宅でも当館の資料をご覧いただけるよう、特に吉祥や疫病対策に関する考古資料にスポットを当てて紹介してまいります。
今回ご紹介する資料は、笛吹市の一の沢遺跡から出土した「土偶(どぐう)」です。
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当館のキャラクター「いっちゃん」は、笛吹市一の沢遺跡から出土した土偶です。土偶は、縄文時代早期から晩期まで各地で作られた土の人形です。
山梨県内でもたくさんの土偶が見つかっています。特に笛吹市一宮町と甲州市勝沼町にまたがる釈迦堂遺跡からは、1,116個もの土偶が出土しました。これは、1つの遺跡から出土した土偶の数としては、青森県三内丸山遺跡につぐ数の多さです。
酒呑場遺跡(北杜市)出土・土偶(愛称:のんさん)
重要文化財・当館所蔵
土偶は、形や大きさは様々ですが、完全な形で出土するものは少なく、バラバラになった状態で出土することがほとんどです。そのことから、病気治癒、豊穣、安産、命の再生などの祈りを捧げる道具としてわざと壊されたという説もあります。
また、乳房がはっきり作られて、おなかが大きくて妊娠している様子を表しているものも多く、女性を表現したといわれています。子どもを産むという女性の神秘的な生命力を土偶に託して自然の神に豊かな恵みを願っていたのかもしれません。
日本遺産「星降る中部高地の縄文世界・三十三番土偶札所巡り」御朱印帳
最近では、土偶をテーマにした本も出版されるなど、そのかわいらしさや不思議さが注目されています。
そんな中、日本遺産「星降る中部高地の縄文世界」の「三十三番土偶札所巡り」御朱印帳も発売されました。ちなみに、一番は「いっちゃん」、二番は「のんさん」です。ぜひ、17カ所33体の土偶を見てまわり、御朱印を集めてみてください。御朱印帳は考古博物館で販売しています。
いろいろな土偶を見て、自分のお気に入りを探してみてくださいね。
県立考古博物館・学芸課
電話:055-266-3881
FAX:055-266-3882
受付時間:午前8時30分~午後5時
休館日:毎週月曜日(月曜日が祝日の場合はその翌平日)