笛吹高校植物研究部が日本生物教育学会全国大会中高生ポスター発表会高校の部で｢優秀賞｣（第2位）を受賞（令和5年3月5日）

　令和5年3月5日、高崎健康福祉大学（群馬県高崎市）で開催された日本生物教育学会第107回全国大会中高生ポスター発表会の高校の部において、笛吹高校植物研究部が｢優秀賞｣（第2位）を受賞しました。

　発表題目は「南アルプスの絶滅危惧植物タカネマンテマの生息域外保全技術の確立」で、発表はポスターセッション形式で行われました。

　笛吹高校植物研究部では、前身校である山梨園芸高校の頃から、部活動として約30年、南アルプスの絶滅危惧植物の保全・増殖研究に取り組み、顕著な成果をあげてきました。

　これまで、ナデシコ科の高山植物タカネマンテマ（環境省絶滅危惧ⅠA類）の無菌播種・実生苗獲得技術を開発していますが、これまで、①培養苗は順化（無菌培養→外界）のストレスに弱く苗を得る効率が低い、②保存個体は夏季の高温に非常に弱く、枯死する個体が多い、などの問題がありました。

　そこで、この課題を解決する手法について研究し、①無菌培養系を経ない外界でのセルトレイ播種による実生獲得技術、②夏季における個体への寒冷紗被覆による個体保全法を確立しました。

　当日は、部員を代表して2名（1年生･3年生）が発表に挑み、頑張った結果、高い評価をいただくことができました。

　中高生ポスター発表会には、関東一円を中心に中学校5校、高校13校が参加し、本県からは笛吹高校の他2校が参加しました。学会という大きな舞台での発表経験は、生徒達に大きな刺激となり、今後の研究や学校生活への意欲を掻き立てられたことと思います。

　笛吹高校植物研究部では、関連研究で「地域環境保全功労者環境大臣表彰」（令和4年6月）、「第1回チャレンジ150山人会賞」（令和4年12月）を受賞しています。

【問い合わせ先】
笛吹高校:055-262-4135