東京オリンピック・パラリンピックで使用された山梨県産木材を再利用し、農林高校森林科学科生徒が製作した大型ベンチの寄贈（令和４年５月３０日）

　令和4年５月３０日、東京オリンピック・パラリンピックの競技施設等で使用された山梨県産木材を再利用して、農林高校森林科学科の生徒が製作したベンチを甲斐市立玉幡中学校へ寄贈しました。
東京オリンピック・パラリンピックには全国から多くの木材が集まり、選手村などに利用されました。その役目を終えた木材は各都道府県に返却され、再利用されています。山梨県でも様々な施設に木材が手渡され、農林高校の森林科学科では、県民に広く利用される製品について考え、大型ベンチを作製することにしました。
このベンチは今年１月から３月までの間に、主に３年生が木材加工の授業で製作しました。
使用した樹種はヒノキで、普段授業で使用している木材よりも硬く、切り出しやネジうちなどに苦労しながらの作業でしたが、樹種ごとに適切な加工方法を考え、実施するという実践的な授業を行うことができました。小中学校に寄贈するということで、特に表面処理のやすりがけには力を入れ、ささくれ立ったりしないように安全に利用できるように仕上げました。
今後は、同型のベンチを甲斐市内の全ての小中学校に寄贈する予定です。この取り組みを通して木材が再利用可能な資源であることや、森林や木材を身近に感じていただくことで、全国でも有数な森林県である山梨県の森林や木材について知っていただけたら幸いです。

【問い合わせ先】
農林高校　055ｰ276ｰ2611