大津天神堂遺跡・二又第1遺跡現地説明会 令和5年10 月15日開催
2つの遺跡を見て比べていただける現地説明会を開催しました!
当日は天気にあまり恵まれませんでしたが、ご来場いただきありがとうございました!
午前・午後の両方に参加していただいた方も多く、発掘中の遺跡を直に感じて、比較して、地域の歴史を知るよい機会になったのではないでしょうか。
ココがポイント!
- 大津天神堂遺跡は今から約550年前(室町時代)の遺跡です。
- これまで遺跡が少ないと考えられていた甲府市大津町地域で、初となる本格的な発掘調査となります。
- 今回の発掘調査では、地域の有力者が住んでいたと思われる屋敷の跡が見つかりました。
- 屋敷の跡からは建物の柱を据えた柱穴(ちゅうけつ)、建物を囲うような溝の跡、溝のそばにつくられた井戸が発見されました。
- 今後も調査が続きますので、当時の甲府盆地の人々の暮らしがより細かく分かっていくかもしれません。
- 二又第1遺跡は今から約600年前(室町時代末から戦国時代)の遺跡です。
- 令和2年度から調査を行っており、今年度の調査で3回目となります。
- 今年度の調査では建物の周りに濠(ほり)が巡っている様子が確認でき、濠の中の空間には井戸1基、お墓5基などを見つけました。
- 柱穴は約200個見つかり、建て替えを頻繁に行っていたものと考えられます。
- 昨年度の調査でも同じ性格の濠を見つけており、同様の空間がいくつも集まったムラであったと考えられます。
- 濠の中からは土師器皿やすり鉢など日常的に使用する土器や、五輪塔(ごりんとう)の一部など様々なものが見つかりました。
- 現在も調査は継続中のため、今後の成果にご期待ください!
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