トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 古墳を守ろう!~銚子塚古墳附丸山塚古墳復旧工事の様子~
ページID:101906更新日:2021年11月2日
ここから本文です。
令和3年6月23日から文化庁の「歴史活き活き!史跡等総合活用整備事業」の補助金を受けて行っていた史跡銚子塚古墳附丸山塚古墳の復旧工事が、10月29日に無事に完了しました。
図1 北から見た銚子塚古墳 図2 工事前の後円部 図1は、工事前の銚子塚古墳の様子です。後円部の北側が今回の工事の範囲です。後円部に生えているクヌギやクリの木の枝が伸び日陰ができてしまっています。その影響で、芝生が痛み、近年の台風や豪雨により、古墳の墳丘の土が流れ出てしまいました(図2)。 一大事です! そこで、古墳を守るために、樹木を剪定・伐採し、流れ出た土を復旧して芝を張る工事を行いました。
図3 安全対策 工事中は、立ち入り禁止の看板や、カラーコーンとバーを設置して、安全に工事を行えるようにしました。また、銚子塚古墳の整備の歴史を紹介した看板も設置しました。
図4 伐採工の様子 樹木を伐採する工事の様子です。中央に生えている2本のクヌギの木を伐採しています。その両端のクヌギとクルミは枝を剪定しました。大きな重機を使う大がかりな工事でした。
図5 伐採・剪定工完了の様子 伐採と剪定が終わり、さっぱりとした銚子塚古墳です。芝が傷んだ部分に生えていた雑草を刈っています。
図6 盛土工の様子 雑草の処理が終わり、土を盛って墳丘を復旧しています。土をクレーンで墳丘の上までつり上げ、人力で土を盛っていきます。
図7 盛土工完了
図8 芝張工のようす 土を盛り終わった墳丘(図7)に、芝を張っています(図8)。人力で芝を張り、芝が根付くように目串を打ち込み、芝の上から土をかぶせます。
図9 現在の銚子塚古墳 9月7日に芝張り工が完了しました。その後、芝の育成のため、毎日水をやっていました。
約4ヶ月に及ぶ工事も、10月29日に完了しました。来園者の皆様、工事への御協力ありがとうございました。 まだまだ芝は育成中です。このため、令和4年2月まで芝の管理工事を行います。また、雨で流れ出た階段の砂利を復旧する工事も行います。古墳の周辺に立ち入り禁止のカラーコーンが置かれます。皆様にはもうしばらく御迷惑をおかけしますが、御協力をよろしくお願いいたします。
|