トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0403県指定史跡甲府城跡
ページID:62731更新日:2017年5月12日
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(1)県指定史跡甲府城跡の「野面積み」石垣甲府城は、甲斐国が豊臣秀吉の支配下にあった1590年代の初頭に完成した城郭です。明治時代になって城内の建物は全て取り壊されたり城外へ移設されたりしてしまいましたが、巨石を用いた石垣は現在も残っており、壮観です。 甲府城の石垣には、どのような特徴があるのでしょう… 過去の遺跡トピックスでもご紹介してきたように(No.397など)、甲府城の石垣は、ほとんど未加工の石をダイナミックに積んでいく「野面積み」とよばれる技法で造られています。大阪城や江戸城のように石を綺麗に四角く整形して隙間なく積んでいく「切り込み接ぎ」などと違い、石と石の間には隙間ができ、荒々しい豪快な雰囲気が漂います。 そんな甲府城の石垣ですが、一口に「野面積み」といっても、場所によって特徴の異なる積み方の石垣をみることができるのです(…(2)へ続く)。 所在地:甲府市丸の内1丁目地内 時代:中世末~近世 調査機関:山梨県埋蔵文化財センター (2)甲府城内でみられる、いろいろな石垣石垣に用いられる石の大きさや形に注目してみましょう。次のような特徴の違いをみることができます。
JRの線路脇にみえる幅100mの石垣や、お城の東側の高い石垣のほか、城内の様々なところで見かけることができます。
鉄門(くろがねもん)の西側(県庁側)に展開する石垣に顕著にみられます。また天守台の東面でも、部分的に多用されます。
石垣のところどころにはめ込まれた巨石を、甲府城では「鏡石」(かがみいし)と呼んでいます。大きな石であるわりに薄く、鏡のようだからです。 特に、鏡石をもつような石垣や、横長の石材を多用する石垣は、本丸の周りや天守台にみられる傾向が強いです。それには、いったいどのような意味があったのでしょうか?実際に石垣を観察しながら、そんな謎解きに挑戦してみてはいかがでしょう? 「野面積み」は、石垣造りの歴史の中でも特に古い時期のものです。約400年のもの間、風雪に耐えてきた貴重な文化財でもある甲府城跡の石垣を、ぜひご覧ください。
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