ここから本文です。
犯罪被害者(ご遺族を含む。)は、命を奪われる(家族を失う)、怪我をする、物を盗まれるなどの直接的な被害だけではなく、
など、被害後に生じる様々な問題に苦しめられます。
このような問題を二次的被害(精神的被害)と言います。犯罪被害者の抱える問題の中でも、二次的被害は深刻です。
犯罪の被害を受けた後は、一種のショック状態が続き、心身に変調をきたします。
これは異常なことではなく、突然大きなショックを受けた後では誰にでも起こり得ることです。
犯罪被害者の心の傷の回復には、周囲の人々の理解と共感と支持がとても大切です。
山梨県警察では、犯罪被害者の心の傷の回復を支援するために、精神科医や臨床心理士と連携しカウンセリング体制を整備しています。
また、民間団体による犯罪被害者支援もあります。詳しくは、公益社団法人被害者支援センターやまなしまでお問い合わせください。
捜査員とは別に指定された警察職員が、事件発生直後から犯罪被害者(ご遺族を含む。)へ付添い、必要な助言、情報提供等の支援活動を行う制度を導入しています。
また、関係機関や民間の被害者支援団体への紹介等も行っています。
殺人、性犯罪、傷害等の身体犯又はひき逃げ事件、危険運転致死傷罪に該当する重大な交通事故(事件)の犯罪被害者に対し、必要に応じて次の情報を提供しています。
「事件のことは思い出したくないので、知らせてほしくない」という方は、捜査員にその旨をお知らせください。
犯罪により傷害等を負ったときに事件の立証等に必要な経費を支給し、犯罪被害者の費用負担を軽減しています。
支給内容については、各都道府県によって異なりますので、詳しくは事件を担当する警察署又は警察本部にお問い合わせください。
対象事件の被害に遭われた方でも、犯罪被害の原因が被害者の方にあるような場合には、公費の支出ができないこともあります。
そのほか、国で行う犯罪被害給付制度があります。
山梨県では、「山梨県犯罪被害者等総合支援窓口」を開設しており、犯罪被害者が直面している様々な問題に、電話にて相談に応じています。
専門的な相談については、各関係機関を含めた相談窓口を紹介しています。
「どこへ相談していいのかわからない」という方も、ぜひお気軽にご相談ください。
[相談専用電話]055-223-4180(ふじさんよいはれ)
[相談時間]月曜日から金曜日まで(祝日、年末年始を除く。)午前8時30分から午後5時15分まで
[お問合せ先]山梨県県民生活部県民生活安全課(電話055-223-1352)
また、山梨県警察でも犯罪被害者やそのご家族の悩みごと、心配ごとの相談に応じています。
お気軽にご相談ください。
相談窓口 |
電話番号 |
相談内容 |
警察総合相談室 |
055-233-9110又は #9110 |
警察相談の全般に関すること (各種相談、意見、要望等) |
性暴力110番
|
055-224-5110又は #8103(24時間受付) FAX共通 |
性犯罪に関すること |
ヤングテレホン |
0120-31-7867 (みんなひとりでなやむな) |
少年の非行問題、困りごと、 被害の悩み等に関すること |
NASVA 独立行政法人自動車事故対策機構 |
0570-000738
|
自動車事故に関すること |
公益財団法人 交通遺児育英会 |
03-3556-0771 |
交通遺児の奨学金に関すること https://www.kotsuiji.com/ |
警察本部犯罪被害者支援室 |
055-221-0110 |
犯罪被害給付制度に関すること |
警察本部組織犯罪対策課 |
055-221-0110 |
暴力団犯罪等に関すること |
警察安全相談所 |
生活上の安全、ストーカー、 配偶者からの暴力等に関すること |
山梨県警察では、刑事手続や少年保護事件の手続のほか、警察のみならず、関係機関・団体による犯罪被害者のための様々な制度等を分かりやすく取りまとめた「犯罪被害者の手引」を作成しています。
犯罪被害者の手引き電子版はこちら
身体犯(殺人、性犯罪、傷害等)被害者用手引については刑事課、交通事故被害者用手引については交通課にてお渡ししていますので、最寄りの警察署窓口にてお受け取りください。
公益社団法人被害者支援センターやまなしは、犯罪や交通事故等の被害に遭い、不安や悩みを抱えている方を支援するために設立された民間の被害者支援団体です。
支援センターでは、警察や他の関係機関・団体に相談することのできない相談も受け付けています。
【相談事業(電話相談・面接相談)】
ボランティア相談員による電話相談、メール相談、必要に応じ臨床心理士、精神科医によるカウンセリングや弁護士による法律相談を行っています。相談内容等の秘密は厳守されます。
【病院や裁判所等への付添い】
必要に応じて自宅への訪問や病院、裁判所、警察署、検察庁等への付添い支援を行っています。
【被害者自助グループの支援】
同じような被害に遭われた方やご遺族の方との交流の場を提供します。
詳しくは公益社団法人被害者支援センターやまなしまでお問い合わせください。
公益社団法人被害者支援センターやまなしは、平成24年11月28日に山梨県公安委員会から犯罪被害者等早期援助団体に指定されました。
犯罪被害者等早期援助団体とは、「犯罪被害者等給付金の支給等による犯罪被害者等の支援に関する法律」に基づき、都道府県公安委員会が犯罪被害者を支援することができると認められる民間の非営利団体に対し「指定」するものです。
犯罪被害を受けた直後の被害者やご遺族は、混乱や精神的ショックなどにより、自ら援助を求めることができない場合があります。
こうしたことから、警察が被害者やご遺族の同意を得て犯罪被害者等早期援助団体に被害者に関する情報を提供することで、犯罪被害者等早期援助団体から被害者やご遺族に積極的にアプローチし、早期の支援が可能となります。
また、被害状況などを繰り返し説明することによる被害者やご遺族の精神的負担を軽減することもできます。
お問い合わせ