ページID:96402更新日:2023年12月22日
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ナラ枯れとは、カシノナガキクイムシという昆虫が運ぶナラ菌(病原菌)により樹木が枯死する樹木の伝染病です。本県では、令和元年10月に初めて、峡南地域、富士・東部地域で被害が確認されました。
被害の様子
ミズナラ・コナラの被害量が多く、このほかシイ・カシ類にも被害が見られます。
また、幹の太い木ほど被害を受けやすくなります。
被害を受けた木の様子直径約2ミリの穴根元に堆積した木のくず(フラス)
本県においては、ナラ枯れ被害が令和元年度に初めて確認され、令和2年度に被害が本格化した状況となっています。ナラ枯れは、被害木を放置すると急速に被害が拡大し、森林景観の悪化や倒木被害の発生などが懸念されることから、国、県、市町村及び森林・林業・木材産業関係団体等の関係者が連携・協力して、被害の拡大防止を図っていくことが大切です。
このため、被害の発生を早期に把握し、徹底的な防除を行うとともに、木材資源の有効利用の観点から、被害材のバイオマス利用等についても推進していくこととしています。
発見した被害木は、翌春の成虫の初発予想日(被害発生翌年の5月末から6月末)までに、伐倒くん蒸、立木くん蒸、粘着シート設置に加え、破砕、割材、炭化、焼却等により処理を行うことを基本としています。
被害木を伐倒、玉切り、集積し、伐根とともに全体をシートで被覆密閉して、薬剤でくん蒸処理し、材内のカシノナガキクイムシを殺虫する方法です。
被害木を伐倒せず、立木のまま樹幹にドリルで注入孔を開けて薬剤を注入し、材内のカシノナガキクイムシとナラ菌を殺虫殺菌する方法です。
粘着シートの粘着面を被害木の樹幹に向けて貼り付け、内部の虫が羽化脱出する際に捕殺する方法です。
被害木を破砕処理(チップ化)し、幼虫を物理的に殺虫する方法です。
ナラ枯れ被害を受けた木材の有効活用を促進するとともに、被害材の移動による被害の拡大を防止し、被害材の利用・移動、被害木の伐倒に際し森林所有者、素材生産業者、木材流通・販売業者及び利用者等が遵守すべき事項を定めるため、「山梨県ナラ枯れ被害材の利用・移動等に関するガイドライン」を作成しました。
山梨県ナラ枯れ被害材の利用・移動等に関するガイドライン(ワード:692KB)
ナラ枯れの疑いのある木を発見した場合は、最寄りの機関にご連絡ください。
事業所名 | 電話番号 | FAX番号 |
中北林務環境事務所森づくり推進課 | 0551(23)3089 | 0551(23)3097 |
峡東林務環境事務所森づくり推進課 | 0553(20)2722 | 0553(20)2728 |
峡南林務環境事務所森づくり推進課 | 055(240)4168 | 055(240)4189 |
富士・東部林務環境事務所森づくり推進課 | 0554(45)7813 | 0554(45)7807 |
山梨県林政部森林整備課 | 055(223)1646 | 055(223)1678 |
山梨県森林総合研究所 | 0556(22)8001 | 0556(22)8002 |