平成17年度公共用水域及び地下水の水質測定結果
経緯
県内の公共用水域及び地下水の水質汚濁状況の監視は、山梨県環境保全審議会の了承を得た測定計画により実施している。
内容
公共用水域の水質測定結果
(1) 人の健康の保護に関する環境基準項目
- 砒素を除く25項目については、全ての地点で環境基準を達成した。
- 砒素については、塩川ダム貯水池(北杜市須玉町)で地質由来により環境基準を超過した。(年間平均値0.015mg/リットル。環境基準は0.01mg/リットル)
(2) 生活環境の保全に関する環境基準項目
- 河川:河川の評価の指標となるBOD(生物化学的酸素要求量)の環境基準達成地点は、22地点中15地点であった。
- 湖沼:湖沼の評価の指標となるCOD(化学的酸素要求量)の環境基準達成地点は、5地点中2地点であった。
地下水の水質測定結果
(1) 概況調査
- 環境基準項目では、硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が2地点(笛吹市境川町藤垈、上野原市大野)、また、鉛及びふっ素が1地点(甲府市国玉町)で環境基準を超過したが、それ以外の地点は全て環境基準を達成した。
- 基準値超過井戸:3地点(うち飲用井戸:0地点)
- 基準値内検出井戸:48地点(うち飲用井戸:20地点)
- 要監視項目では、2地点でニッケルが、1地点でアンチモンが、9地点で全マンガンが及び2地点でウランが検出されたが、全て指針値以内であった。(指針値が設定されていないニッケルを除く。)
(2) 汚染井戸周辺地区調査
平成16年度及び平成17年度の概況調査で汚染が確認された3地区で原因究明調査を行ったが、汚染原因が特定できなかったため、定期モニタリング調査地点に加え、継続的な監視を行う。
- 北杜市高根町下黒沢地区では、11地点のうち4地点(うち飲用井戸0地点)で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準を超過した。
- 笛吹市境川町藤垈地区では、12地点のうち1地点(うち飲用井戸0地点)で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準を超過した。
- 上野原市大野地区では、19地点のうち7地点(うち飲用井戸4地点)で硝酸性窒素及び亜硝酸性窒素が環境基準を超過した。
(3) 定期モニタリング調査
39地点のうち17地点で環境基準を達成したが、22地点で引き続き環境基準を超過した。このため、引き続きモニタリング調査を実施し、継続的な監視を行う。
- 基準値超過井戸:22地点(うち飲用井戸:1地点)
- 基準値内検出井戸:14地点(うち飲用井戸:4地点)
- 不検出井戸:3地点(うち飲用井戸:0地点)
(4) 定期モニタリング井戸縮小調査
近年連続して環境基準値以内の定期モニタリング井戸があることから、水質モニタリング方式効率化指針(環境省)に基づき調査した結果、4地区(5井戸)とも、汚染範囲内の全ての地点において、環境基準以下になっていることが確認できたため、平成18年度から定期モニタリング調査井戸から除外することとした。
- 市川三郷町市川大門の定期モニタリング井戸(井戸No.12)は、平成7年度から環境基準を達成しており、汚染範囲内の井戸を調査した結果、全ての地点で環境基準以下になっていることを確認した。
- 都留市大野の定期モニタリング井戸(井戸No.15)は、平成9年度から環境基準を達成しており、汚染範囲内の井戸を調査した結果、全ての地点で環境基準以下になっていることを確認した。
- 山梨市小原東の定期モニタリング井戸(井戸No.17,18)は、No.17の井戸で平成6年度から、No.18の井戸で平成11年度から環境基準を達成しており、汚染範囲内の井戸を調査した結果、全ての地点で環境基準以下になっていることを確認した。
- 笛吹市八代町大間田の定期モニタリング井戸(井戸No.19)は、平成13年度から環境基準を達成しており、汚染範囲内の井戸を調査した結果、全ての地点で環境基準以下になっていることを確認した。
結果詳細
オープンデータ