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更新日:2024年10月25日
「宝石ってかたい?やわらかい? 」
会 期:2024年10月26日(土)-2025年2月24日(月・祝)
休館日:火曜日、2024年12月28日(土)~2025年1月3日(金)、2月12日(水)
展示室:企画展示室A
宝石の多くは《かたいもの》というイメージありますが、実は硬さの定義もさまざまで、その中の一つに『モース硬度』があります。
モース硬度はドイツの鉱物学者・地質学者であったフリードリヒ・モースによって 1822年に考案された硬さの基準です。
モース硬度は鉱物同士をこすり合わせて、ひっかき傷のついた方が柔らかいとする順を示した硬度の基準です。細かな数字では表し難く、等倍に硬さが大きくなるというわけではありません。衝撃によって一定方向に規則正しく割れる「劈開(へきかい)」や圧力に耐えうる「靭性(じんせい)」とは違いますが、宝石の条件として非常に重要な要素の一つです。ここで指標とされている硬さの異なる10種類の標準鉱物は、世界中どこでも手に入りやすい鉱物から選ばれています。
今回の展示では、そのモース硬度に焦点を当て、山梨で作られた様々なジュエリーを紹介します。色やカット、デザインに加えて、宝石を取り巻く指標に目を向けるのも楽しいひと時になるのではないでしょうか。
様々なジュエリーや宝石を通して、山梨県の地場産業である宝飾産業やその作り手と技術を広く知っていただく機会として、どうぞ山梨ジュエリーミュージアムへ足をお運びください。
ダイヤモンド:硬度10
制作:株式会社ジュエリープランニング
ルビー:硬度9
制作:株式会社マルブン百瀬
メノウ:硬度7
制作:株式会社古屋
フローライト:硬度4
制作:貴石彫刻オオヨリ
珊瑚:硬度3 1/2-4
制作:株式会社望月宝飾