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ページID:68514更新日:2015年9月29日
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NA0001 国指定 特別天然記念物 |
昭和4年12月17日 天然記念物指定 / 昭和27年3月29日 特別天然記念物指定 所在地 鳴沢村字前丸尾、字西原道下 所有者又は管理者 鳴沢村
平安時代、貞観6年(864年)の貞観噴火で、富士山から流れ出した大量の熔岩流(青木ヶ原熔岩流)によって形成された12個の溶岩樹形が、「鳴沢熔岩樹型」として特別天然記念物に指定されている。熔岩樹型とは流動性の大きい熔岩が森林地を流れる際、立木あるいは倒木を包囲して冷えて固結するが、立木等は燃え尽きて、その熔岩の中に残される樹幹の形をした竪穴あるいは横穴をいう。鳴沢の熔岩樹型一帯は、青木ヶ原熔岩流が徐々に薄くなり、ついにその姿を失う末端部で、熔岩流の厚さがちょうど樹型を造るに適する程度になった部分にあたる。ほとんどが古井戸のような井形(竪穴)樹型で、一部傾斜または水平(横穴)のものが存在する。最大のものは、直径180cm、深さ4.6mの井形(竪穴)樹型である。国指定の特別天然記念物としては、浅間山熔岩樹型(群馬県)、天然記念物では、吉田胎内樹型(富士吉田市)、船津胎内樹型(富士河口湖町)がある。
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