ページID:68812更新日:2015年10月19日

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PB0003

国指定 重要文化財 絵画

絹本著色三光国師像

  • 絹本著色三光国師像(けんぽんちゃくしょくさんこうこくしぞう)

大正5年5月24日指定

所在地 甲州市塩山上於曽2026

所有者又は管理者 向嶽寺

 

向嶽寺を開山した抜隊得勝の師である孤峰覚明(三光国師)の頂相(禅宗の僧侶の肖像画)である。縦136.4cm、幅60.6cm、錦襴表装で、筆者は不明であるが、優れた画家の筆になったものである。温厚で端正な風姿は、その人柄を示している。孤峰覚明は、応長元年(1311年)に元(中国)に渡り、天目山の中峰明本らに学んだ。後醍醐天皇に召されて戒を授け奉り、国済国師の号及び宸筆の天長雲樹興聖禅寺の額を賜った。のち後村上天皇からも帰依厚く、三光国師の号を賜った。正平13年(1358年)に抜隊得勝が雲樹寺(島根県)で三光国師に初めて謁し、三光国師は抜隊得勝を法嗣第一座に定め、法衣と頂相を伝えた。この画像は雲樹寺所蔵の絹本著色三光国師像(重要文化財)のものと筆者は同一人であると思われるが、雲樹寺の画像は、三光国師自筆の賛があり、向嶽寺の画像の賛は、三光国師の偈(げ)を抜隊得勝が写したものである。

 

 

 

 

 

 

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