ページID:68999更新日:2019年10月11日

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PC0047

県指定 有形文化財 (絵画)

絹本著色不動明王像 附紙本著色不動明王像 横田汝圭筆

左:絹本著色不動明王像

右:附紙本著色不動明王像 横田汝圭筆

  • 絹本著色不動明王像 附紙本著色不動明王像 横田汝圭筆(けんぽんちゃくしょくふどうみょうおうぞう つけたりしほんちゃくしょくふどうみょうおうぞう よこたじょけいひつ)

平成25年7月11日指定

所在地 甲州市勝沼町大字柏尾3565(山梨県立博物館寄託)

所有者又は管理者 大善寺

 

本図は、平安時代後期(12世紀)に製作されたと考えられ、縦445.6cm、横339.8cmの稀にみる大変大きな不動明王の独尊像を描いたものである。画面全体に損傷が著しく、鎌倉時代の嘉元4年(1306)から江戸時代の延享5年(1748)までの間に4度の修理が行われたことが、画面裏の修理銘によって確認されている。

著色の不動明王画像では11世紀に描かれ、通称「青不動」と呼ばれている青蓮院門跡(京都府)の国宝「絹本著色青不動明王二童子像」が最古で、日本三不動画[他に高野山の赤不動(和歌山県)、三井寺の黄不動(滋賀県)]の1つとして有名である。本図には「青不動」と同じく岩座の下辺や周辺に水波や海波が描かれておらず、古い形式を留めるものである。

これだけの大きさのものが誰を施主として、何を契機として描かれたかは不明であるが、度々修復され、形を保ちながら伝えられてきたというだけでも歴史的な価値はあり、加えて、古様で且つ県下のみならず他に類をみない大幅として価値が高い不動明王像である。

なお、本図を江戸時代の文化4年(1807)に横田汝圭が原寸大で写した復元模写は、本図の大要を知る手がかりとなり、「江戸仏画」の遺例としても貴重であり、附として本図と合わせ保存を図るべきものである。

 

 

 

 

 

 

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