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ページID:69339更新日:2024年10月25日
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KSB0006 国指定 有形文化財(考古資料) |
平成25年6月19日指定 所在地 甲府市下曽根町 所有者又は管理者 山梨県立考古博物館
酒呑場遺跡は北杜市長坂町長坂上条にある縄文時代を中心とした集落遺跡である。平成6年度から平成13年度にかけて数回の発掘調査が行われ、縄文時代前期後半(約6000年前)から縄文時代中期後半(約4500年前)の竪穴住居跡が230軒以上も発見された。竪穴住居跡やお墓と考えられる穴の中からはたくさんの土器や石器、土偶などが出土した。これらの出土品のうち、683点が重要文化財に指定された。特に土器は、中部から関東地方に広く分布する勝坂式土器の優品が数多く含まれる。 特に縄文時代中期の土器は、大きさや形にも様々なバリエーションが見られ、土器の表面や縁の部分に施された文様は、粘土を様々な形に組み合わせて複雑なデザインを形作っている。中には、蛇やイノシシを表現したと見られる文様や、赤ちゃんの誕生をイメージしたとされる文様もある。これらの土器は一万年以上続く縄文時代の中でも、その製作技術や芸術的な表現方法が最高のレベルに達したことを示すものとして高く評価されている。 土器の他にも立体的で表情豊かな土偶や土鈴、耳飾りなどの土製品、土を掘る、木を切る、狩りをするなど目的によっていろいろな形に加工された石器や石製品などが出土している。 これらの多彩な出土品は、中部地方周辺の縄文集落、あるいはそこに暮らしていた人々の様子を良く伝える資料として非常に貴重なものである。
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