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ページID:69307更新日:2024年10月25日
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KSC0038 県指定 有形文化財(考古資料) |
平成22年3月31日指定 員数 151点 所在地 山梨県立考古博物館(甲府市下曽根町923) 所有者又は管理者 山梨県立考古博物館
甲府城跡出土飾瓦は県指定史跡甲府城跡の発掘調査で発見された出土品である。甲府城は、愛宕山に隣接する一条小山と呼称された独立丘陵に築かれた山梨県で唯一の高石垣をもつ近世城郭である。武田氏滅亡後、甲斐には豊臣秀吉の一族重臣が配置され、甲府城築城は主に浅野長政・幸長父子によって進められた。 飾瓦は、屋根の大棟の両端や側面、隅棟、唐破風などに葺かれた鬼瓦、家紋付き鬼瓦、足元瓦、板瓦、鳥衾などを指す。軒丸瓦などと比較すると、装飾性が高いことが特徴であり形状も大きいものである。中でも鬼瓦が多く、築城期の豊臣家の桐紋、浅野家の違い鷹の羽、柳沢家の花菱などの家紋や風神を想像させる人形が施された装飾鬼瓦(写真参照)がみられる。また、表面には金箔や朱が施されたものもあり、織豊系城郭の特徴が表れている。 こうした金箔付き飾瓦は城郭の中心の本丸周辺で多く出土する傾向にあり、豊臣氏支配を誇示する目的で建物に優先的に使われた。城内の建物の外観を飾る瓦は、支配者の象徴としての役割を果たしたものである。
実物は山梨県立考古博物館で観覧できます。←こちらをクリックで地図がご覧いただけます。 もっと詳しく知りたいときは こちらを参照
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