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ページID:69313更新日:2024年10月25日
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KSC0040 県指定 有形文化財(考古資料) |
平成25年1月10日指定 員数 4点 所在地 山梨県立考古博物館(甲府市下曽根町923) 所有者又は管理者 山梨県立考古博物館
海道前C遺跡は北杜市高根町箕輪字海道にある縄文時代中期(約4500~4000年前)の集落遺跡である。この遺跡からはたくさんの縄文時代の土器や石器などが発見されたが、中でも第67号土坑という穴の中から発見された土器や石器は縄文時代の人々の「思い」が表われているものとして注目される。 特に人面装飾付土器(高さ約38センチメートル、写真左上)は、「出産文土器」とも呼ばれ、胴体の中央部分の円形の文様は母体から子供が産まれ出てくる瞬間を表わしているものと考えられている。また、同じ穴の中からは、男性器をかたどった石棒(長さ約21センチメートル、写真右下)も発見されている。 出産の様子を表わした土器と男性器をかたどった石棒が同じ穴の中に収められていたことには、縄文時代の人々の子孫繁栄や豊かな実りに対する強い思いが表われているものと考えられており、当時の信仰のあり方を示す貴重な資料である。
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