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ページID:68848更新日:2024年10月25日
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KSC0041 県指定 有形文化財(考古資料) |
平成26年9月4日指定 員数 木製品70点 所在地 山梨県立考古博物館(甲府市下曽根町923) 所有者又は管理者 山梨県立考古博物館
銚子塚古墳は、甲府盆地南東部縁に連なる曽根丘陵の一角にあたる東山北麓の緩斜面と笛吹川氾濫原の接点に所在し、古墳時代前期(4世紀後半)に築造された全長169mの本県最大の前方後円墳である。 昭和58年度(1983)からこれまでに行われた史跡整備に伴う発掘調査では、後円部側の周濠内に設定したトレンチから、立柱、笠形木製品、円盤状木製品、蕨手状木製品、棒状木製品など、多種多様な木製品が出土している。 古墳の祭祀としては、埴輪祭祀が一般的に知られているが、近年の全国の古墳調査では木製品の出土事例も増えてきており、実際には埴輪だけではなく木製の用具を使った祭祀が行われていたことが、明らかになってきている。 銚子塚古墳の4世紀後半の木製品は、国内でも最古級のものであり、前方後円墳で行われた祭祀の内容を知る上でも、貴重である。また、木製品を用いた畿内と共通する祭祀形態は、当時の政権中枢と東国との葬送儀礼や権力者間の関係を解き明かす重要な鍵をにぎっている。
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