ページID:70486更新日:2016年1月19日
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SC0025 県指定 史跡 |
平成16年5月6日指定 所在地 笛吹市八代町米倉2086-51外 所有者又は管理者 個人、笛吹市
竜塚古墳は、笛吹市八代町米倉の集落の南側丘陵台地上にある、方墳(ほうふん 四角い古墳)という大変珍しい形をした古墳である。真上から見ると四角形をしており、その一辺が約56メートルと、全国の方墳の中でも規模の大きな部類に入り、形だけでなく大きさの面からも貴重である。 平成12年度から4年間にわたって行われた保存整備のための発掘調査の結果、墳丘斜面の中ほどには幅3メートルほどの中段が回り、その上部には葺石(ふきいし)が認められた。また古墳の周囲には、周溝と呼ばれる空堀がめぐっていることも分かった。 この古墳は、古墳時代中期(5世紀前半)に造られたと推定され、この地域を治めていた豪族の墓である。その埋葬施設は、石室を用いないもので、部分的な発掘調査によって、古墳の上面中央に深さ1.5メートルほどの竪穴を掘り、その底面に木の棺を安置したものと推定されている。 竜塚古墳の周辺には、東側1キロ弱にある前方後円墳の岡・銚子塚古墳(県指定史跡)などの重要な遺跡が多く見られる。 なお、詳細調査は未実施のため、その形態や副葬品は不明である。
竜塚古墳の位置図←こちらをクリックで地図がご覧いただけます。
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