更新日:2025年2月12日

山梨県で家を買いたい人へ県が無料の個別相談会を実施中!中立的な立場で住宅取得を後押

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ

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山梨県では、県内で住宅を購入しようとしている人を対象に、無料の個別相談会「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」を実施している。住まい選びの基礎知識から住宅取得のあれこれについて中立的な立場で相談に応じてくれる。事業の概要や利用者の声を紹介する。

持ち家取得の悩みに答える「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」

家の満足度によって、暮らしも変わる。2023年度に山梨県が実施した「住環境に関する人口減少危機対策基礎調査」では、住まいの満足度が高いほど、理想の子ども数を実現している傾向が高いことが明らかになっている。

しかし、「家は3回建てて初めて満足のいく家ができる」と言われることもあり、100%満足できる家を手に入れるのは簡単ではない。いざ、家を購入しても、断熱性や気密性、維持管理のしやすさといった住宅の性能に関わる部分に不満を感じる人も少なくないようだ。

山梨県で満足度の高い住宅を取得してもらいたい。そう考えた山梨県が、2024年10月に県の事業としてスタートさせたのが「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」。山梨県で住宅(持ち家)を取得しようとしている人を対象に、住まいに関する基礎知識や住宅取得に関する相談を無料で受け付けている。ネーミングは、山梨ならではの”甲斐的”で”快適”な住まい選びをサポートしたいという思いが由来だ。なお、今は県外に住んでいるが、移住してこれから山梨に住宅を取得しようと考えている人も利用できる。

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ公式サイト

「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」の公式サイト。メールフォームで相談の予約も可能

相談は事前予約制で、オンラインと対面(甲府市内に2カ所)から選べる。期間は2025年3月9日(日曜日)まで。先着200組まで受け付ける。個別面談形式なので、オーダーメイド感覚で聞きたいことをじっくり聞けるのが特長。時間は約1時間で、複数回の利用もできる。

相談では住宅のエキスパートである専門のコンシェルジュが住まい選びについて、幅広い悩みに答えてくれる。具体的な相談の内容は、住宅取得までの流れ、住宅の性能、「新築・中古」「戸建て・マンション」の比較、住宅ローン、各種補助金、税制優遇、子育てしやすい住環境、災害リスクについてなど。住宅取得に関する悩みであれば幅広く受け付けるが、特定の工務店や住宅メーカーなどの業者のあっせんはしていない。

ちなみに住宅の性能とは、断熱性、気密性、耐震性、防犯性、省エネ性などのこと。山梨県は盆地や山間部が多く、寒暖差が大きいので、断熱性や気密性は快適さに直結しやすい。

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュオンライン相談

相談形式はオンラインと対面から選べるのが忙しい方や子育て夫婦などに好評だ

利用者にも好評「県の事業だから安心して相談できる」

実際に、対面相談を利用した甲府市内在住のMさんご夫妻に話を聞いた。年長、3歳、0歳の3人の子どもがいる5人家族。子どもが通う保育園・こども園で配付された「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」のチラシを見たことが利用のきっかけだったという。

「子どもが3人になり、手狭になってきて家を探し始めたのですが、わからないことだらけ。そんなときチラシを見て、県の事業なら営業や業者の紹介もなく、安心だと思い、相談を決めました」(Mさん・妻)

事前のアンケートで「家を見るポイントや補助金について知りたい」と伝えていたところ、当日は、A4用紙4枚にまとめた資料と各種補助金のパンフレットなどが用意されており、「丁寧に準備をしてくれていて感動しました」と話す。「家を買ったときに調査不足で後悔する人が多い、という話を聞いたことがあります。自分で調べることも必要だと思いますが、やはりプロは最新情報も持っているし、説明もわかりやすいですね」

今回は、対面相談を選び、夫婦で参加した。平日も週末も相談日があり、予約はしやすかったそうだ。「最近物件を見に行きはじめたところだったのですが、今回、具体的なチェックポイントや、外部の調査会社を使ったインスペクション(建物状況調査)の補助金などについても知ることができました。中立的な立場からアドバイスがもらえたのがよかったですね。見るべきポイントがわかったので、以前より物件を見に行くときに気合いが入るようになりました」(Mさん・夫)

コンシェルジュの方は穏やかで、マンツーマンということもあり、質問しやすい雰囲気だったとのこと。「何でも聞けるので、家を買おうと思った人には、ぜひ一度利用してみることをおすすめしたいです」とMさんご夫婦。

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ相談者

夫は埼玉県出身、妻は山梨県出身のMさん夫婦

本事業を担当する、山梨県県土整備部の彈塚崇さんは、「家は多くの人にとって人生で一番大きな買い物であり、その後保有する期間も長いものですから、ぜひ満足感の高い買い物にしてほしいと思っています。住宅性能に関する部分はあとから後悔しやすいものの、知らないと目が向かない部分です。相談時にはここだけは押さえてほしいポイントもお伝えします。できれば住宅メーカーや工務店などへ足を運ぶ前に利用してもらうと、より住まい探しがしやすくなると思います。家については、きっちり勉強しようと思うと数年はかかります。また、理想の土地や物件とはいつ出会えるかわかりません。ぜひ早めの準備をおすすめします」と話す。

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ県担当者

山梨県県土整備部建築住宅課企画担当副主幹の彈塚崇さん

今回の「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」は期間限定の取り組みなので、少しでも住宅取得を考えているのであれば、ぜひ気軽に利用してほしいとのこと。なお、2025年度以降も内容は変わるかもしれないが、何らかの住宅に関する支援は実施していきたいと考えているそうだ。

やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュのチラシ

「やまなしKAITEKI住宅コンシェルジュ」のチラシ。公式サイトからも閲覧可能

住宅取得時に使える補助金・税制優遇

住宅取得時に使える補助金や税制優遇についてもぜひ知っておきたい。以下のほかに市町村で独自のサポートをしているところもあるので、対象の市町村のホームページも合わせて確認するのがおすすめだ。

やまなしKAITEKI住宅コンンシェルジュ

今回紹介した個別相談会についてのページ。補助金や税制優遇についても相談できる。

省エネ建築物に関連する補助金及び税制優遇に関する情報

国土交通省管轄の、省エネ建築物に関連する支援事業をまとめたページ。

税制優遇に関する情報

国土交通省のページ。住宅ローン減税をはじめ、住宅等の取得に利用可能な税制特例を紹介している。

省エネ住宅についての情報

2025年4月からすべての新築住宅に省エネ基準適合が義務化される。国土交通省では、省エネ住宅のメリットや太陽光パネルの導入などについて説明している。ちなみに山梨県は、日照率が高めなので太陽光発電の効率がよい。

取材を終えて

一生に何度も経験するものではないからこそ、住まい選びには多くの人が不安を抱く。県の事業として専門家が中立的な立場から、個人では把握しきれない情報を教えてくれる機会は貴重だ。自然が豊かで都心に比べて土地相場が低めの山梨県に家を持つメリットは大きい。こうした支援制度は、山梨で家を持ちたいと思う多くの人の理想の住まい選びの一助になるだろう。
取材・文:古屋江美子(山梨県甲府市出身・やまなし大使)

このページに関するお問い合わせ先

山梨県人口減少危機対策本部事務局人口減少危機対策課

住所:〒400-8501 甲府市丸の内1-6-1

電話番号:055(223)1845

ファクス番号:055(223)1851

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