ページID:40046更新日:2011年9月11日
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『ご存知ですか?やまなしには日本一、水や生きものに やさしい森があることを』 (サミット開催テーマ)
山梨県は、県有林において国際的な基準により環境に配慮し適切に管理していることの証である「FSC®森林管理認証」を取得しており、その認証面積は日本一です。そして、県有林は明治末期に相次いで発生した大水害の復興に役立てるよう明治天皇から御下賜され平成23年、100周年を迎えました。その節目の年に、国内外の有識者から森林・木材や環境に関心のある市民・学生までが一堂に会するサミットをFSCジャパンと共催で開催。会場の山梨県立大学池田キャンパスでは、平成23年9月10日(土曜日)、11日(日曜日)の2日間で1000人もの来場者が訪れました。(FSC®C012256)
オープニングトークセッション 「認証面積日本一! ~FSCがもの語る山梨の森の底力~」
FSC本部よりアンドレ事務局長を迎え、日本最大のFSC認証面積を誇るやまなし県有林の価値と魅力、その活用方法について討議が交わされました。FSCジャパン太田議長からは、生産品を通して消費者へ広めていくことの重要性、アンドレ氏は森に対する日本の消費者意識を変えていくことの必要性が述べられました。
鼎談(メイントークセッション)「森林・文化・そして復興」~世界のブランドが重視するFSCのソーシャリティ~
ゲストに女優の秋吉久美子さん、岩手県住田町多田町長、速水林業の速水氏を迎え、震災後、変わりつつある価値観の中で、復興・文化など様々な観点から、FSCの社会性について意見が語られました。
モーニング・アフターヌーンセッション(分科会)
様々なテーマに分かれて白熱した意見交換が繰り広げられた、各セッションでは、「木netやまなし推進協議会」、「やまなし森の紙推進協議会」など県内におけるFSC製品を通じた地域振興ビジネスの事例のほか、企業のCSR活動の事例発表では、財団法人オイスカが多くの企業等の協力を得て行っている「富士山の森づくり」の活動について紹介されました。
オープンディスカッション(学生向け)
海外有識者から世界の森林の現状についてレクチャーを受けた学生たちが、どのように問題を解決できるかについて、グループディスカッションを行いました。山梨県立大学からはエコユースフォーラムの学生も加わり、まずは日常品を選択する際にFSC認証製品を率先して使用すること、いかに周囲を巻き込んで、広めていくことが大事であるかといった意見が出されました。
FSCプレイグラウンド
FSCについて、子供を始めとする広く一般の人にも知ってもらうため、FSCビーロー積み木、FSC認証紙「やまなし森の紙」でつくる紙ヒコーキ、ひのきチップつかみ取り、紙すき体験など、県内COC認証取得業者が主体となり、学生や留学生の協力のもと、様々な企画が催されました。
FSCマーケット
全国から集結したFSC認証製品の展示販売。ここでしか手に入らない多彩な商品が並びました。
FSCフードコート
FSCペッレットグリルや山梨食材を活かした個性あふれる出店が並びました 。
やまなし森の学校
サミット会場内において開校された「やまなし森の学校」では、森林や森の仕事、木のことなどについて、簡単な体験を交えた北欧生まれのLEAF(Leaning About Forests リーフ=葉っぱ)プログラムを行いました。合計3回の開催で、約60名のお子様が参加しました。
サミット当日の詳しい開催内容はこちらのチラシをご覧下さい。FSCサミットチラシ(PDF:4,207KB)
平成23年7月7日(木曜日)甲府アピオにて、株式会社サンニチ印刷によるFSCをテーマとしたサミットプレイベントが開催されました。速水林業 速水氏の講演では、森林の適正な管理の重要性とその認証の必要性が語られ、パネルディスカッションでは、「FSC認証による次世代に向けた森づくり」をテーマに意見が交わされました。
平成23年8月24日 ~9月8日の間、甲府駅北口よっちゃばれ広場では、国内外の気鋭彫刻家が世界の森林保全をテーマにFSC認証材で彫刻制作過程を公開。広場には、震災復興で注目を集めている岩手県住田町のFSC仮設住宅の実物も展示されました。この彫刻の仕上げはサミット会場内で公開され、一本の木から、形作られるダイナミックな過程に多くの人が足を留めていました。
開催協力・・新制作協会、甲府駅北口まちづくり推進委員会
詳しい内容は、こちらをご覧下さい(彫刻シンポジウムチラシ(PDF:309KB))
「FSC森林サミット2011 in 山梨」の開催記念イベントとして、同サミット開催の1週間前にあたる9月3日(土曜日)、4日(日曜日)の2日間、イオン甲府昭和店において『エコグリーン展』を開催しました。
特設ブースでは、FSCビーロー積み木遊び、環境保全を学ぶアクティビティ、山梨の森ぬり絵大会、エコクイズラリーなど、子供たちが遊びながら、環境へ配慮した認証製品について学べる企画が盛りだくさん。開催中は大勢の親子連れで賑わいました。
恩賜林御下賜100周年記念事業実行委員会事務局
山梨県 森林環境部 県有林課内(県有林計画担当)
TEL: 055(223)1623
FAX: 055(223)1679