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ページID:111399更新日:2023年12月1日
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令和5年度山梨県オレンジリボンキャンペーンの一環として、子ども家庭福祉に携わる方を対象としたセミナーを開催しました。
テーマ:子どものこころがそだつとき~子育ての道しるべ~」の実施報告
講 師:笠原 麻里 氏 (医療法人財団 青溪会 駒木野病院 副院長)
日 時 :令和5 年11 月23 日(木祝)14:00~16:00
場 所:日蓮宗 遠光寺 本堂(甲府市伊勢二丁目2番3号)
参加者:山梨県内外の児童福祉施設職員、
県市町村の社会的養育関係職員、
その他子ども家庭福祉に携わる職業の方 計140名
主 催:社会福祉法人山梨立正光生園
共 催 山梨県
【講演内容】
①子どものこころの発達
②発達段階ごとに異なる子どものこころを理解する
③発達特性による子どものこころの違い
④心のトラウマを負った子どもの言動を理解する
⑤さて、大人はどのように接したらいいのか?
子どものこころの発達では、幼少期、学童期、思春期・青年期における子どものこころの状況を丁寧に解説いただきました。
発達段階において異なる子どものこころの理解では、幼少期では目の前に起こったことを見たまま、感じたまま受け止めていたことが、年齢を重ねることで、学童期には単純な価値判断が加わり、思春期には大人に近い認識であるが、経験が乏しく感受性が高くなるなどの変化について、事例を用いて解説がありました。
発達特性による違いについては、知的障害、自閉症スペクトラム、学習障害など発達障害のケースにより特性があることなどより詳細にご説明いただきました。
心のトラウマを負った子どもの言動への理解や大人としての接し方では、トラウマを負った子どもがとった言動の事例に対し、具体的にどのように対応すべきかご紹介いただく中で、子どものとった言動のみに着目するのではなく、その原因となったことに着目し、一緒に乗り越えるためのサポートが重要であることをご説明いただきました。
今回のお話では、不登校、発達障害、性被害などの多くの事例を取り上げて丁寧にご説明いただいたこともあり、内容も大変わかりやすく、すべての参加者にとって、子どもに携わる大人や支援者としての接し方や支援方法などを学ぶ有意義な時間となりました。
また、質疑応答では、次のようなご質問など、様々な質問にお答えいただきました。
【質問】 ひきこもりやヤングケアラーなど家庭環境により、思春期に自分らしい時間を過ごせず大人になった方への対応はどうすればよいか。
【回答】 大人になってから思春期のような行動が出てくる場合があり、その際には思春期の子どもへの対応と同様に接するなど工夫するとよい。
会場:日蓮宗 遠光寺 本堂
講師:笠原 麻里 氏(医療法人財団 青溪会 駒木野病院 副院長)
講演会の様子(公演中)
笠原先生のお話は、著書「子どものこころがそだつとき」(日本評論社)でもお読みいただけます。
令和4年の特別講演の実施報告はごちら