ページID:87940更新日:2019年5月8日
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糖尿病及び慢性腎臓病(CKD)は重症化すると人工透析に繋がる恐れがありますが、山梨県では新規透析患者のうち、糖尿病を原因とする糖尿病性腎症の割合が非常に高く、全国でも上位に位置しています。
糖尿病及びCKDが放置されると、自覚症状がないまま病状は進行し、重篤な合併症につながり、本人やその家族の生活に著しい影響を及ぼすことになります。人工透析治療には、週3回、1日4~5時間を要するなど日常生活に大きな負担となります。
また、人工透析には、一人月額約40万円、年間約500万円の医療費がかかり、医療経済や地域経済など社会全体にも影響を及ぼすことにもなります。
このため、発症によるリスクを十分に理解し、年齢に関わらず、子どもや若い人も含めたあらゆる年代の人々が、日々の適切な食生活や運動習慣により発症を予防する(抑える)ことが重要であり、生活習慣の改善を図ることは、総合的な対策として有効と考えられます。
平成27年度よりCKD予防推進事業に基づき山梨県CKD予防推進対策協議会を立ち上げ、特定健診結果からの受診勧奨、かかりつけ医と腎臓専門医による病診連携等によりCKDの重症化予防に取り組み、新規透析導入患者数の減少を目指してきました。
CKDの取組 (健康増進課)
保険者(市町村国民健康保険等の医療保険者)による糖尿病性腎症の重症化予防の取組を推進していくため、平成30年10月に山梨県医師会、山梨県糖尿病対策推進会議、山梨県CKD予防推進対策協議会及び県の四者で「山梨県糖尿病性腎症重症化予防プログラム」を策定しました。
糖尿病及びCKDの重症化するリスクの高い医療機関未受診者及び治療中断者を適切に受診勧奨することにより医療に結びつけるとともに、糖尿病性腎症で通院する患者のうち、重症化するリスクの高い方に対して、保険者とかかりつけ医等が連携して保健指導を行い、人工透析への移行を防止することを目的としたプログラムです。
山梨県糖尿病性腎症重症化予防プログラム(PDF:1,376KB)
山梨県糖尿病性腎症重症化予防プログラム(概要)(PDF:182KB)
平成30年11月19日、糖尿病性腎症重症化予防に向けた地域における取組の推進を図ることを目的に、山梨県医師会、山梨県糖尿病対策推進会議、山梨県CKD予防推進対策協議会及び県の役割と連携・協力の内容などを定めた連携協定を締結しました。