トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県立考古博物館 > 常設展示と周辺施設 > 八ヶ岳山麓の「縄文」ついに「日本遺産」に認定!
ページID:85576更新日:2024年5月21日
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「縄文王国山梨」を彩る素敵な資料たちに新たな栄誉が追加されました。平成30年5月24日、八ヶ岳を中心とした中部高地の縄文文化が「日本遺産」の認定を受け、当館所蔵の遺物も数多く構成文化財として認定されています。
星降る中部高地の縄文世界
─数千年を遡る黒曜石鉱山と縄文人に出会う旅─
日本の真ん中、八ヶ岳を中心とした中部高地には、ほかでは見られない縄文時代の黒曜石鉱山があります。鉱山の森に足を踏み入れると、そこには縄文人が掘り出したキラキラ輝く黒曜石のカケラが一面に散らばり、星降る里として言い伝えられてきました。日本最古のブランド「黒曜石」は、最高級の矢じりの材料として日本各地にもたらされました。
麓のムラで作られたヒトや森に生きる動物を描いた土器やヴィーナス土偶を見ると、縄文人の高い芸術性に驚かされ、黒曜石や山の幸に恵まれて反映した縄文人を身近に感じることができます。
中部高地の縄文文化を代表する大型で精緻な縄文土器。海外でも評価が高い。
大きな中空の把手が付いた土器が特徴的で、まさに芸術品の域。
八ヶ岳南麓を代表する大規模な集落遺跡からの出土品一括。
大きな水煙文の把手が付いた土器など造形美を誇り、特別なマツリに使われたと思われる。
人の形をかたどった把手が付けられた出産の様子をあらわす土器など。男性のシンボルと考えられえる石棒とともに埋納されていた。
のっぺらぼうのような目鼻口のない人面付土器など、縄文人に出会うことができる貴重な資料群。
イノシシをかたどった大型の把手が付いた土器など、縄文人が土器に込めた想いに触れられる出土品。
縄文時代前期~中期にかけての大集落で、黒曜石の大型原石や日本最古のヒスイ製ペンダントなど他地域との交流の様子を示す出土品。
日本遺産の情報は下記のホームページからもあわせてご覧いただけます。
山梨県立考古博物館・学芸課
電話:055-266-3881
受付時間:午前9時~午後5時
休館日:毎週月曜日(祝日の場合はその翌日)