トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.148一の沢遺跡
ページID:23775更新日:2016年2月8日
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笛吹市の遺跡
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一の沢遺跡は笛吹市境川村小黒坂に位置しており、縄文時代中期中葉(4,500年前)の大規模な集落跡が確認されています。中期以外にも縄文時代前期後半(5,000年前)や後期(4,000~3,000年前)の集落跡が検出されておりますが、今回は縄文時代中期の住居跡をご紹介したいと思います。 【遺跡の時代】縄文時代(前期・中期・後期)、古墳時代、平安時代、中世 【報告書】山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第16集『一の沢西遺跡』 山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第33集『一の沢北遺跡』 山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第42集『一の沢遺跡』 境川村埋蔵文化財調査報告書第4輯『一の沢西遺跡』 縄文時代中期の住居跡一の沢遺跡は調査地点の違いから、「東西南北」を付して報告されていますが、ここでは『山梨県史』と同じく、「一の沢遺跡」として紹介します。 【8号住居跡検出状況】 上の写真は縄文時代中期の住居跡が見つかった様子です。本来は地中に掘りくぼめて住居をつくりますが、住居の上部が削られてしまったようです。 写真の中にある複数の穴は柱穴です。柱穴に囲まれて、石が方形に組まれていますが、これが石囲炉(いしがこいろ)です。ここに土器を置き、煮炊きをしたと考えられています。また、左右対称に4・5・7本等の柱穴を配すのが中期の住居跡の特徴です。 【4号住居跡遺物出土状況】 また、縄文時代中期の住居の中からは大量の土器が見つかることがあります。上の写真は一の沢遺跡4号住居から大量の土器が出土した様子です。ここからは、一定の形に復元できた土器だけで20点以上も出土しています。これらの出土資料は平成11年に一括して国指定重要文化財になりました。 【遺物出土状況1】 【遺物出土状況2】
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