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ページID:22645更新日:2017年5月17日
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塚越遺跡は富士河口湖町河口字塚越地内の河口湖の北東岸の緩やかな斜面地に位置しています。河口2期バイパス建設工事に先立って、平成16(2005)年度に発掘調査を行いました。 塚越遺跡から出土した土器 発掘調査では縄文時代や弥生時代を中心に様々な時代の住居跡や土坑、土器や石器がみつかっています。遺跡トピックスNo.95では後期前半の敷石住居を紹介しましたが、今回は塚越遺跡から出土した土器について紹介します。
敷物の痕跡が残った土器遺跡から出土した土器の底を観察すると、時折下の写真のような模様が付いています。これは土器を作る際、土器の下に敷いた編みものの模様がそのまま残ったものです。 縄文時代後期後半(今から約3,500年前)の土器の底についた編みもの痕 山梨県では、古くは縄文時代前期終り頃(今から約5,000年前)から出現し、特に後・晩期の土器に非常に多くの土器に見られます。塚越遺跡では縄文時代後期、晩期、弥生時代前期の土器に編み物の痕があり、それぞれの時代にさまざまな編み方が見られます。 縄文土器についた編み物痕(縄文時代後期後半:今から約3,500年前) 土器についた編み物痕跡(縄文時代晩期初頭:今から約3,000年前) 土器についた編み物痕(弥生時代前期:今から約2,000年前) 敷物にした編み物は植物から作られており、長い間土の中にあると腐ってしまうことから、発掘調査によって見つかることはほとんどありません。土器に残された痕跡から、どのような編み物が使われていたのかわかってきます。 |