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ページID:43869更新日:2016年2月25日
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曽根丘陵公園の遺跡0028国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業1-0040国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業2-0045国指定史跡銚子塚古墳-保存修理事業3-0096国指定史跡銚子塚古墳-立柱-0103国指定史跡銚子塚古墳-木製品-0110国指定史跡銚子塚古墳-火きりんぼう-0159国指定史跡銚子塚古墳-木-0318国指定史跡銚子塚古墳-鼉龍鏡-0335国指定史跡銚子塚古墳-立柱2-0374国指定史跡銚子塚古墳-壺形埴輪-0407国指定史跡銚子塚古墳-突出部と周濠区画帯-0391国指定史跡大丸山古墳-雪におおわれた前方後円墳-0126稲荷塚古墳-銀象眼大刀-03334月の中道古墳群-0388かんかん塚古墳-県内最古の馬具-0067立石遺跡-山梨最古の旧石器-0211上の平遺跡-方形周溝墓群-0299上の平遺跡-地震の痕跡-0097東山北遺跡-火打ち金-0192東山北遺跡-方形周構墓-0290東山北遺跡-ウマの歯と骨-0353東山北遺跡-鉄製品-0247東山南遺跡-把手付椀-0414鍋弦塚と『東山の碑』- |
鼉龍鏡(だりゅうきょう)ってどんな鏡?「鼉(だ)」とはワニの一種といわれる生き物です。そして龍は皆さん御存じの伝説上の生き物ですから、ワニと龍がデザインされた青銅鏡?と思いますが、そうでもないようです。 【鼉龍鏡(だりゅうきょう)】(複製品) 山梨県立考古博物館で常設展示※本物は東京国立博物館所蔵 図柄の部分を拡大して見てみましょう。 ワニと龍がデザインされているわけではなさそうですね。 中国の漢の時代頃(約2000年前)につくられた鏡をお手本にして約1,600年前に日本で製作されたものなのですが、もともと中国の青銅鏡のデザインは、胴が細長い神獣口に長い棒状のもの(ものさし)をくわえ、その背中には神様がのっており、それが環状に繰り返されるというデザインでした。 古代中国では不老不死に対する憧れから神人や仙人が実在していると信じる神仙思想があり、青銅鏡にはその思想にもとづいた図柄が表されています。しかし、日本の鏡をつくる工人が図柄の意味を正しく理解できないまま、日本独特の怪獣像にしてしまったのが鼉龍鏡です。 神様と神獣の顔が一体となり、神獣から突き出た棒をくわえる小怪獣という図柄を4つ環状に配置したものが鼉龍鏡の基本とされていますが、甲斐銚子塚古墳出土の鼉龍鏡は簡略化されていて、小怪獣もどこにいるのかよくわかりません。 中国から伝わった青銅鏡の図柄がこのように変化してしまったのですね。 紹介した鼉龍鏡以外にも甲斐銚子塚古墳の石室から青銅鏡が見つかっています。山梨県立考古博物館で常設展示されていますので、さまざまな図柄をご覧になってみてください。 復元品の貸し出しをしています!【鼉龍鏡(だりゅうきょう)】(貸出用復元品) 山梨県埋蔵文化財センターでは、県内の学校および教育機関を対象として土器などの考古資料の貸出しを行っています。金属資料は大抵さびで非常にもろくなっており、保存処理をすることで展示などが可能となります。実物の貸出しは難しいので、復元品を製作しました。 青銅とは銅と鉛の合金です。発掘された青銅鏡は銅のさびである緑青に覆(おお)われていますが、本来は復元品のように銀色に輝いていたことでしょう。 資料貸出しのご案内はこちらから→学校向け貸出し資料のご案内 |