トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 遺跡トピックスNo.0354中丸東遺跡
ページID:47014更新日:2017年5月17日
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中丸東遺跡は、御坂山塊から甲府盆地へ向かって流れる狐川の西側、標高約320mの丘陵上に立地します。平成20年の調査では、縄文時代早期後半~前期末葉(今から約7.000~6.000年ほど前)の土坑と呼ばれる穴や土器や石器が出土する土層、古墳時代前期(今から約1.700年前)の住居跡が検出されました。 縄文時代の交流を示す貴重な土器片平成20年の調査では縄文時代前期(今から約6.000年前)の遺物包含層から、地元山梨の土器のほかに関東地方や東海地方の土器が出土しました。 中丸東遺跡から出土した縄文時代前期の土器 遺跡から出土する土器は、土器に施された文様の違いなどから、どの地域の土器かを判断します。左側の土器片は、山梨県で作られていた土器です。無文のものが多く断面は厚手(10mm前後)です。中央の土器片は関東を中心に分布する土器で、ループ状に撚った縄文や瘤状の粘土が施されているのが特徴です。右側の土器片は、東海地方を中心に分布する土器で、爪を押しつけたような模様が施され、山梨や関東の土器に比べ土器の断面が薄い(5mm前後)のが特徴となります。 このような他地域の土器が出土するということは、縄文時代前期(今から約6.000年前)からその地域との交流が行われていたことを示しており、当時交易や交流を知る上で貴重な資料といえます。 古墳時代の住居跡古墳時代前期の住居跡 中丸東遺跡からは、古墳時代前期(今から約1.700年前)の住居跡が1軒検出されています。住居跡は一辺が約5mの正方形となり、柱の穴や、炉の跡などが確認されています。住居跡が検出されたことから、本遺跡は当時の集落であったと考えられます。 周辺にはほぼ同時期に築造された県内最大の前方後円墳銚子塚古墳(甲府市)や、岡・銚子塚古墳(笛吹市)などがあり、本遺跡との関係が今後の検討課題となります。 古墳時代前期の土器 古墳時代の住居跡からは当時の人々が使っていた土器が出土しました。写真の土器は、食料の煮炊きに用いられた土器で、縁の部分がS字状に曲がっていることから東海地方の影響を受けた土器と考えられます。 ◆所在地笛吹市境川町小山字中丸東 ◇時代縄文時代早~中期・古墳時代 ◆調査期間中丸東遺跡第1次調査2008年6月12日~10月10日 ◇報告書山梨県教育委員会2011『中丸・中丸東遺跡』 |