トップ > 組織案内 > 観光文化・スポーツ部 > 山梨県埋蔵文化財センター > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックス一覧 > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0405甲ッ原遺跡
ページID:62978更新日:2015年12月14日
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北杜市の遺跡
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今週は、北杜市大泉町の「甲ッ原遺跡」で見つかった「特殊脚付鉢」を紹介いたします。 写真1写真2 甲ッ原遺跡のデータ遺跡の呼び名:「かぶつっぱらいせき」と呼ばれています。 場所:北杜市大泉町西井出字和田・大林地内で、東に油川、西に甲川に挟まれた細長い尾根上にあります。 標高:800m前後です。 遺跡の規模:県道建設事業であるため道路は南北に長く、縄文時代の遺跡は南北方向で約800mです。 遺物の大きさ:土器の口に付けられている突起物までの高さは19.5cm、口径は18.6cm、脚部の底の径は9cmです。(写真1) 土器の外面につけられた色は?:突起物の箇所では赤く塗られたあとがはっきりとしていますが、丸みをもってやや下がった個所では、一部に赤く塗られたあとがみられます。しかし、はっきりとしていません。ですから、全体に赤く塗られていたかどうかはむずかしいです。脚部については、赤く塗られていませんでした。(写真1) 出土位置:穴の底から約16cm上で見つかりました。(写真2) 248号土坑の規模:82cm×73cm×深さ78cmの袋状の穴(写真2) 時代:縄文時代中期中頃(今から4500年くらい前) 報告書:『甲ッ原遺跡2.(第3次・第4次調査)』山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第114集1996.3 さて、この土器はいったい何のために作られたのでしょうか?赤く塗られた非常に特殊な土器と考えられますので、日常に使われた土器とは考えにくいと思います。 次の遺跡トピックスへ|遺跡トピックス一覧へ|一つ前の遺跡トピックスへ
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