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ページID:25818更新日:2018年10月29日
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「やまなし企業の農園」とは、「農地を有効利用などのために、労力を提供してほしい農村地域」と「社員の福利厚生や研修、地域貢献を行いたい企業」の双方の目的を達成させ、農村地域の活性化や、地域間交流を図る活動です。
土に触れ、命を育て、自然という不確実なものを相手にすることは、時に困難や苦しみを伴います。その一方で、作物の生長や収穫の喜びを共有し合い、地域の人々とふれあうことは、現代を生きる人達にとってかけがえのない経験となるでしょう。
また、普段、農業経験の無い皆様であっても出来る範囲の作業をお手伝いいただくことで、地域では大きな助けとなることがあります。
山梨県ではこれら企業と農村地域の協働活動=企業の農園づくりを推進します。
「やまなし企業の農園」づくりは、以下の手順ですすめていきます。山梨県では専門のスタッフを設け、企業の皆様、農村地域の皆様の双方にとって有意義な活動となるように、サポート体制を整えました。
現在、農政部には、
「農作業・景観保全を手伝ってもらいたい」 「耕作放棄地を整備し一緒に農作物を作りたい」
「新しい加工品を開発したい」 「農産物の販路を拡大したい」
などの、多様なニーズが寄せられています。
「やまなし企業の農園」づくりでは、これらのニーズをメニューとしてとりまとめ、企業の
「社会貢献活動」 「社員研修」 「福利厚生事業」 「顧客サービス」
の一環と位置付けていただくために、提案させていただきます。
現在、農村地域の皆様から数多くの体験メニューを提案していただいています。県では、企業側の要望に添った活動を受入れ可能な農村組織の紹介、活動メニューの提供をさせていただいています。
企業の皆様から、参加のご意志を確認できた後「企業」「農村地域」「県」の三者を中心とした打合せ会を催し、
「年間活動計画」 「作業内容」 「収穫した作物の取扱い」 「経費負担の方法」
などの打合せをします。それぞれの内容に双方の合意が得られた段階で、「企業の農園」づくりの活動が始まります。
始めて山梨県にお越しになる企業の皆様でも安心してご相談に臨んでいただける様に、専門のスタッフが現地案内や打合せ等に立ち会います。都市の皆様、農村の皆様の双方の合意をいただいてから、活動がスタートします。
2.で合意された内容に基づいて、活動が始まります。活動に関するポイントは以下のとおりです。
活動の主役はあくまで「企業の皆様」です。企業の皆様は「私たちが農園をつくっていくのだ」という意識を持って活動に臨んで下さい。活動として設定されていない日であっても、農園の様子を見に行かれると、また新しい発見があるかも知れません。
農園では常に草取りや水管理などの管理作業が必要です。しかし、企業の皆様が毎日山梨まで通って作業することは困難です。このため、これらの作業を農村地域の皆様にお任せする必要が出てきます。
農村地域の皆様にお任せする作業には、マンパワーは勿論のこと、機械損料や燃料費、肥料などの資材費がかかります。これらの費用を企業の皆様にはご負担頂きます。
活動開始後に予期せぬトラブルがあった場合でも、専門のスタッフが相談を受け付けます。
事業概要や支援体制を説明する「やまなし企業の農園」パンフレットはこちら(PDF:2,904KB)
「やまなし企業の農園」と「企業の農業参入」の違いをまとめました。
やまなし企業の農園 | 企業の農業参入 | |
---|---|---|
企業の目的 |
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|
生産の主体 | 地元の農家や農業法人 | 参入する企業 |
農地の取扱 | 企業は農地を借りない | 企業が農地を借用or取得し、直接農業生産を行う |
経費 | 企業は体験・研修に必要な経費を受入者に支払う | 設備投資、人件費、土地賃借料等を負担 |