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この会社でなら、夢を叶えられるかもしれない。
運命を感じた会社への入社を決めました。
イ イ ソーマゥンさん
ミャンマー出身
東京より物価が安く暮らしやすい山梨で日本語を勉強
日本で働きたい。そう思って2018年4月に日本にやってきました。日本語はミャンマーの外国語大学で学び、卒業後は日系企業で5年ほど働いていました。その間、「せっかく日本語を勉強してきたのだから、一度は日本で働いてみたい」と思っていたこと、また、日本の給料はミャンマーと比べて10倍以上高いこともあり、思い切って仕事を辞めて来日しました。
知り合いが山梨県にあるユニタス日本語学校を紹介してくれて、東京より物価が安く暮らしやすいこということで、まずは山梨で日本語を勉強してから就職活動をすることにしました。学校に通うと同時にアルバイトも始め、毎日学校とアルバイト先でさまざまな人と会話する中で、日本語も上達していきました。
就職も山梨でしたいと思うように
数カ月間、山梨で暮らしてみて、自然が豊かで落ち着いていて、とても住みやすいところだと感じました。自転車に乗っていても、いろんなところで富士山が見えるのがいいなと思います。また初めは一人も知り合いがいませんでしたが、あたたかい人が多く、暮らしていくうちに就職も山梨でしたいと考えるようになりました。
夏ごろ、学校の先生から外国人留学生向けの合同説明会が行われることを聞き、まずはそこから就職活動をスタートさせました。
説明会にはさまざまな企業のブースがありました。興味のある会社のブースに行き、話を聞くことができるスタイルでした。私はその時はまだ何をしたいか自分の中ではっきりしていなかったので、とりあえず目についた4社の説明を聞きました。
その中でとても丁寧に説明してくれて、社員の方の印象も良かったのが、就職を決めた東タイ株式会社でした。
東タイ株式会社はプラスチック軟包装資材の企画や製版、印刷、加工などを行っている会社で、社宅に安く住むことができ、休日が多いなど福利厚生もとても充実していました。興味がわいたので「会社見学に行ってみたいです」と伝えたところ、すぐに対応してくれました。
会社見学では製造現場などいろいろなところを見せてもらい、話もじっくりと聞けました。その中でこれからアジアに工場をつくる計画があり、ミャンマーもその候補地の一つだという話を聞きました。実は私には芸能人になって日本とミャンマーの架け橋になるという夢がありますが、その夢は簡単には実現できるものではありません。しかし、もしミャンマーに工場をつくるなら、その懸け橋になれるかもしれない、芸能関係ではないけれど懸け橋という同じ役割ができ、私の夢が叶えられるかもしれないと思い、この会社に就職したいと強く思いました。
面接の準備をあらかじめしっかり行っていたので本番でも慌てることなく受け答えができました
会社見学から1週間後に、就職試験を受けることになりました。履歴書は学校の先生に書き方や内容も相談しながら作りました。なかでも苦労したのは志望動機です。日本とミャンマーの架け橋になりたいという想いを伝えたいと、何度も書き直して作り上げました。
試験は数学、漢字の読み書き、作文と面接でした。面接では志望動機や将来の夢などを聞かれましたが、履歴書を書く時にじっくりと考えたので、自分の想いをしっかりと伝えることができました。
採用決定後、面接を担当された会社の方からも「第一印象も手書きの履歴書も良く、さらに自分の想いや将来の夢も具体的に説明できていた点が良かった」と言ってもらえて、とてもうれしかったです。
ユニタス日本語学校で知り合った韓国人の友人との出会いも財産の一つ
やりたい仕事もはっきりしていない中で始めた就職活動でしたが、私の夢だった日本とミャンマーの懸け橋という役割ができるかもしれない東タイ株式会社と出会えたことは運命だったのかなと思います。入社して新しいことに挑戦し、新しい人たちと出会えることが、今からとても楽しみです。
入社後は商品チェックなどの仕事を担当する予定ですが、もしチャンスがあれば日本とミャンマーをつなぐ役割に携わりたいと思っています。その夢に向かって、そして私を雇うことを決めてくれた会社への恩返しもこめて、頑張って仕事をしていきたいと思います。