ページID:69547更新日:2024年1月25日
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「やまなしワクワク子育て親育ちプログラム」発刊にあたって
「やまなしワクワク子育て親育ちプログラム」概要
学習プログラム(ワークシートページ)
<プログラムの進め方ページ>
1.乳幼児期の子どもをもつ保護者の方を対象としたプログラム(PDF:2,916KB)
1.―1子どもの自主性を育てましょう!―待ってました!いやいや&やるやる期・・・2<76>
1.―2からだを使って遊ぼうよ!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・4<77>
1.―3受けとめて子どもの気持ち、考えよう言葉かけ・・・・・・6<78>
1.―4いきいき生活リズムとトイレトレーニング・・・・・・・・・・・・・8<79>
1.―5ママとパパで語り合おう!・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・10<80>
2.小学校低学年の子どもをもつ保護者の方を対象としたプログラム(PDF:2,838KB)
2.―1子どもを勇気づける子育てを心がけましょう・・・・・・・・・・12<81>
2.―2親子で体を動かそう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・14<82>
2.―3子どもの言葉を受け止めよう・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・16<83>
2.―4朝ごはんに何を食べていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・18<84>
2.―5家族の一員として、『お手伝い』をしていますか?・・・・・・20<85>
3.小学校高学年の子どもをもつ保護者の方を対象としたプログラム(PDF:2,905KB)
3.―1自立しようとするわが子のサポーターに・・・・・・・・・・・・・・・・・22<86>
3.―2からだの中で大人になる準備が始まりました・・・・・・・・・・・・24<87>
3.―3思春期を迎えようとしている子どもとの関わり・・・・・・・・・・・・26<88>
3.―4早寝早起き、できていますか?・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・28<89>
3.―5お父さん、お母さんってどんな存在?~「育児」は「育自」~・・30<90>
4.中学生の子どもをもつ保護者の方を対象としたプログラム(PDF:3,634KB)
4.―1私を拒否するわが子への対応・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・32<91>
4.―2子どもたちのからだを守る~思春期のダイエット~・・・34<92>
4.―3思春期の子どもとのコミュニケーションのとり方は?・・・・36<93>
4.―4スマートフォンと生活・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・38<94>
スマホやゲームと上手につきあっていくために・・・・・・・・・・・・・・・39-1・2<94-1>
4.―5課題の分離~本当は誰の問題なの?・・・・・・・・・・・・・・40<95>
5.将来「親」になる中学生、高校生を対象としたプログラム(PDF:3,114KB)
5.―1親からの自立・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・42<98>
5.―2お母さんになるってどんな感じ?・・・・・・・・・・・・44<99>
5.―3親として育つ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・46<100>
5.―4働くことってどんなこと・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・48<101>
5.―5親になることについて考える~家族はかけがえのないもの・・・50<102>
6.将来「親」になる若者を対象としたプログラム(PDF:2,882KB)
6.―1私の未来予想図・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・52<103>
6.―2子どもを一緒に育てるために・・・・・・・・・・・・・・・・・・54<104>
6.―3子どもと一緒に!―どこに行こう?何しよう?・・56<105>
6.―4すてきな関係を築くために―「デートDV」って?・・58<106>
6.―5有効活用!子育てサポート体制・・60<107>
7.親としての私自身を考えるプログラム(PDF:3,132KB)
7.―1コミュニケーションの基本(1)気持ちを伝える「わたしメッセージ」・・62<108>
コミュニケーションの基本(2)「怒る」から「伝える」へ・・・・・・・・・・・64<109>
7.―2本音で語ろう―子育てのつらさ・楽しさ・・・・・・・・・・・・・・・・・・66<110>
7.―3自己肯定感を高めよう―私のよいところ・子どものよいところ・・・68<111>
7.―4子ども時代の自分・親としての自分をふり返ろう―親の目・子どもの目・・70<112>
7.―5みんなで育てるためのコミュニケーション―それぞれの伝え方・・72<113>
1目的
全国と同様に山梨県も少子高齢化は著しく、地域活力の低下をもたらす大きな問題であり、様々な対策を講じています。少子化の背景・要因は幅広い分野にわたることから、ライフステージに応じ切れ目なく、総合的に対応を図っていくことが必要ですが、特に、子育て世代、さらにこれから子育てを担う若者の世代については意識を変えることが重要ではないでしょうか。「子どもがいると時間的制約がある」や「経済的負担感が大きい」等、「子育て」に対するマイナスイメージを払拭し、子どもを産み育てることによって、自分自身も子どもと共に人間として成長し、自分の「生活の質も向上する」という意識の変革を訴えていきたいと思います。
そこで県教育委員会では、ワクワク子育て親育ちプロジェクト事業の一環として、「自己肯定感を高める」をコンセプトとして、次のような願いをもって本誌を発刊することとしました。
子育てについて学び合い、子を愛し、育み、子育ての喜びを感じる親が多くなってほしい
親が自分自身を見つめなおすきっかけとなり、自信をもって子育てに取り組んでほしい
楽しく子育てする親の姿をロールモデルにし、多くの子どもや若者に、将来の希望を抱いてほしい
親同士が学びあうことによって子育ての不安や悩みを解消し、自信をもって子どもに向き合い、多くの親に子育ての楽しさを実感してもらうために、本誌を利用してほしいと願います。また、将来、親になる若者や中学生・高校生に対しても、子育ての不安を取り除き、将来、子どもを育てていく夢をもつことによって、少子化に歯止めがかかることも期待しています。
2.「ワクワク子育て親育ちのプログラム」の特徴
山梨に住む「子育て」に関わる方々、そして将来ぜひ「子育て」に関わって欲しい若者世代を対象とし、親同士や若者同士が子育てについて、主体的に共に学びあうためのプログラムです。学校の授業だけでなく、保護者会やPTAの研修会、子育て支援者による集会、企業の研修会などで、幅広く活用いただきたいと思います。
特徴は、学識経験者を招いて講師の話を聴講する講義型ではなく、このプログラムを利用して、自分のこととして参加しながら学び合い、手軽に楽しく、自分自身を振り返りながら主体的に学ぶところにあります。今回の事業では、このプログラムを上手に活用していただくために、ファシリテーター(参加者の自主性を促し、活動を円滑に進める進行役)の養成も行います。自身の意見を押し付けるのではなく、身近な者同士、様々な意見を活発に言い合える雰囲気の中で、この学習活動は進められます。
3.「ワクワク子育て親育ちプログラム」の内容
山梨県は全国に先駆け、平成20年に「やまなし『親』学習プログラム」を発刊し、親自身が子育てについて学びあうための教材を発刊し話題となりました。今回は、このプログラムを全面的に見直し、乳幼児期から中学生という子どもの年齢による親向け学習プログラムに加え、親としての自分自身を考えるプログラムを導入し、人として生きる自分の姿を、客観的に見つめ、自己肯定感を高める内容を含めました。さらに、中学生・高校生を対象としたプログラムだけでなく、若者を対象としたプログラムを導入し、多様な子育て支援策を紹介するとともに、自分自身の子どもの頃を振り返りつつ、子育ての夢を広げられるような楽しいプログラムも設定しました。
4.「ワクワク子育て親育ちプログラム」の構成
この学習プログラムは受講される方々を子どもの年齢(1.~4.)によって対象の保護者向けのプログラム、また将来、親となる中学生・高校生(5.)向けのプログラムとしました。各プログラムでは、「こころ」「からだ」「コミュニケーション」「生活」「家族」の5領域に分け、子どもの年齢によっておこる様々な課題を取り上げました。
1..乳幼児期の子どもをもつ保護者対象のプログラム
2..小学校低学年の子どもをもつ保護者対象のプログラム
3..小学校高学年の子どもをもつ保護者対象のプログラム
4..中学生の子どもをもつ保護者対象のプログラム
5..中学生・高校生を対象としたプログラム
さらに、近い将来に親となる若者やすべての親を対象としたプログラムのなかで、それぞれ課題を提示しました。
6..将来親となる若者を対象としたプログラム
7..親としての自分自身を考えるプログラム
全部で36プログラムを提供しましたので、集まった方たちの興味や問題意識に基づいて、プログラムを選択いただきたいと思います。
|
1.こころ |
2.からだ |
3.コミュニ ケーション |
4.生活 |
5.家族 |
1..乳幼児をもつ親対象 |
子どもの自主性を育てる |
からだを使ってあそぼうよ |
受け止めて、子どもの気持ち考えよう言葉かけ |
いきいき生活リズムとトイレトレーニング |
ママとパパで語り合おう |
2..小学校低学年(1~3年)の親対象 |
子どもを勇気づける子育てを心がけましょう |
親子で体を動かそう |
子どもの言葉を受け止めよう |
朝ごはんに何を食べていますか? |
家族の一員として「お手伝い」をしていますか |
3..小学校高学年(4~6年)の親対象 |
自立しようとするわが子のサポーターに |
体の中で大人になる準備が始まりました |
思春期を迎えようとしている子どもとの関わり |
早寝早起き、できていますか? |
お父さん、お母さんってどんな存在? |
4..中学生をもつ親対象 |
私を拒否するわが子への対応 |
子どもたちのからだを守る |
思春期の子どもとのコミュニケーションのとり方は? |
スマートフォンと生活 スマホやゲームと上手につきあっていくために |
課題の分離本当は誰の問題なの? |
5..将来、親となる中学生・高校生対象 |
親からの自立 |
お母さんになるってどんな感じ? |
親として育つ |
働くことってどんなこと? |
親になることについて考える |
6..将来親となる若者対象 |
未来予想図 |
子どもを一緒に育てるために |
子どもと一緒に!どこに行こう?何しよう? |
素敵な関係を築くためにデートDV |
有効活用!子育てサポート体制 |
7..親としての私自身を考える
|
コミュニケーション(1)わたしメッセージ(2)「怒る」から「伝える」へ |
本音で語ろう |
自己肯定感を高めよう |
子ども時代の自分、親としての自分を振り返ろう |
みんなで育てるためのコミュニケーション |
各プログラムは、見開き2ページのワークシートとそのプログラムの進め方(展開例)
1ページから構成しています。増す刷りしたワークシートを使って、進め方を参考に進めてください。ワークシートには誰でも思い当たるようなエピソードや、参加者が自分で書き込むワークやチェックリスト、そしてワンポイントアドバイスとして参考になるような資料や説明が載っています。グループで話し合ったり、ロールプレイをしたり、ぜひ、皆さんが主体的に学び合い、少し愚痴を言い合ってください。そして、反省するばかりではなく、明日へ向かう「子育てのエネルギーが充電」できるように、楽しく進めていただけると大変嬉しく存じます。
また、巻末には、参考文献や子育て支援関連の情報も掲載しました。ぜひ、ご活用ください。
6.テキストの使い方
講師役の方からの一方的なコメントに偏ることなく、参加者が互いに子育てについてのさまざまな問題について学びあう機会にして下さい。
1.取り上げたいテーマの「ワークシート」(見開き2ページ)をコピーし、必要に応じて、追加資料も配布する。
2.該当の「学習プログラムの進め方」を参考に、アイスブレイキング等で、楽しく話し合える雰囲気をつくる。そしてここでの話は他言しないという安心感は大前提です。(5~10分)
3.「ワークシート」を利用して、参加型学習を進める。(30~40分)
4.「振り返り用紙」(p.114)を配り、参加者に学習会を評価してもらい回収すると、プログラム進めた方(ファシリテータ)の振り返りもに使っていただけます。(10分)
5.「ワークシート」は参加者が持ち帰り、家庭でも話し合ってください。
6.各プログラムは60分程度です。進め方を参考に、全て実施するのではなくても大丈夫です。時間配分を工夫してください。
7.プログラムに使われている用語
アイスブレイキング
初めて出会った人同士がスムーズに活動に入れるようなきっかけをつくる技法です。見知ぬ同士がお互いに緊張を和らげ、意見が述べられやすい雰囲気をつくるために行います。
ロールプレイ
体験学習の1つで、ロール(役割)を演ずるという疑似体験を通して、概念的にというよりも、演習し実感としてわかるということをねらいとした学習方法です。