更新日:2025年1月17日

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猫エイズ

猫エイズとは?

  • 猫エイズウイルス(FIV)というウイルスによる疾患です。猫免疫不全ウイルス感染症、猫後天性免疫不全症候群とも言います。
  • 免疫力が下がり、全身に様々な症状が現れることがあります。ウイルスを体内に持つ個体は、「キャリア」と呼ばれます。人には感染しません。

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どんな症状?

  • 感染した猫がすべて発症するわけではなく、発症しないまま生涯を終えることもあります
  • 発症すると、口内炎、元気がない、リンパの腫れ、発熱、くしゃみ、鼻水、下痢、体重減少、貧血など、様々な症状があります。
  • 通常の免疫力があれば症状が出ないような感染症でも、猫エイズにより免疫力が下がることで、体調を崩してしまいます(日和見感染・ひよりみかんせん)。

どうやって感染するの?

 症状の有無に関わらず、ウイルスを持つ猫の体液(血液、唾液)から感染します。感染経路は主にケンカによる咬傷で、血液や唾液に含まれるウイルスが相手の体内に侵入して感染します。

予防法は?

  • 完全室内飼育をし、猫エイズに感染している猫と接触させないこと。
  • 不妊去勢手術をすること(発情期の脱走予防、ケンカに巻き込まれる機会が減るため)。
  • 猫エイズのワクチンを接種すること。

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治療法は?

  • 対症療法が主体です。抗炎症薬や、抗生物質を投与し、今ある症状を緩和させます。
  • ウイルスを排除することはできないため、予防が重要です。

猫エイズにかかっている猫を飼うためには?

  • 発症しなければ、普通の猫と変わらない生活を送ることができます。
  • 発症すれば、継続的に投薬が必要になることがあります。治療内容は、かかりつけ医に相談してください。
  • キャリアからほかの猫に感染させないよう、完全室内飼育にする、飼う部屋を別にする、水・エサ皿・トイレを分けるなどの工夫が必要です。
  • センターには譲渡を待つエイズキャリアの猫もいますが、新しい飼い主がなかなか決まらないのが現状です。適切に管理しながら付き合っていける病気ですので、センターから猫を迎える場合は、ぜひご検討ください。

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