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センターに収容される犬猫は、元を正せば飼い主が迷子にさせたり、手放したペットです。
現在、多くの方の協力により、センターに収容された犬猫の多くが譲渡され、新しい飼い主のもとに命をつなぐことができるようになりました。しかし、譲渡できればそれで良いのではなく、そもそも犬や猫をセンターに収容させないことが重要です。
不幸な命を生まないために、できることをしていますか?
犬は年2回、猫は年3回、3~6匹の子供を産み、生後半年で子供を産むことができます。
犬猫は本能的に交尾したいと思っています。実現できない欲求を一生抱えることは大変なストレスであり、攻撃性が増したりメンタル不調となることもあります。
望まない繁殖を避けるため、また犬猫の精神的・身体的な健康のために不妊去勢手術をしましょう。
(上記以外の不妊去勢手術のメリット)
(※)市町村によっては不妊去勢手術費用の助成制度があります。詳しくはお住いの市町村にお問い合わせください。
飼い主のいない猫(のら猫)をその場からすぐにいなくならせることは誰にもできません。しかし、地域で猫を適切に管理し、共生していくことで、猫の数や猫にまつわるトラブルは確実に減らしていくことができます。
山梨県では「地域猫活動」を推奨しています。地域猫活動とは、地域が主体となり、飼い主のいない猫に不妊去勢手術をし、ルールにもとづいた餌やり、トイレの管理を行うことで、将来的に飼い主のいない猫の数を減らしていく、地域の環境美化活動です。単なる動物愛護や猫好きのための活動ではありません。
地域猫活動の助成金・相談窓口:最寄りの市町村、保健所
「かわいそうだから」と飼い主のいない猫に餌を与えているだけでは、飼い主のいない猫を増やしてしまい、近隣ともトラブルになるおそれもあります。猫が疎まれ、かえって飼い主のいない猫を不幸にしてしまいます。飼い主のいない猫やあなたが嫌われないために、餌だけではないお世話も実践しましょう。
(※)保護する猫が近隣住民の飼い猫でないかどうか確認が必要です
人は誰しも歳を重ねると体力や生活習慣が変わり、体調を崩しやすくなります。ご自身に万が一があった場合に残されたペットを不幸にしないために、「まだ大丈夫」と先送りにせず、今から準備をはじめましょう。
飼い方で困ったことがあれば、ひとりで抱え込まずに相談しましょう。
ペットの飼い方の相談窓口:最寄りの市町村、保健所
山梨県動物愛護指導センター > 不幸な命を生まないために