更新日:2024年1月31日
ここから本文です。
山梨県は江戸時代に上質な水晶が採掘されたことから始まり、世界的にも珍しい研磨宝飾産業の集積地として知られています。こうした中、本校は昭和56年に研磨宝飾産業のさらなる発展と人材育成を目的に創立されました。現在に至る間ずっとジュエリー業界は変化を続けており、その変遷は今後も続くことでしょう。だからこそ、いつの時代にも普遍的な基礎能力と高い創造力を持つことが重要です。本校ではデッサンからはじまり、彫金伝統技法、最新技術までを学ぶことができます。思い描いたフォルムに対して正しく素材を選択し、加工技術を駆使して初めて良いものが生み出されます。
また、創造のアイデアは日常の至るところから得ることができます。失敗を恐れず、時に大胆に、時に緻密に手を動かすことで、新しいものが誕生します。「ものづくり」の根幹は、素材との対話を繰り返し素材の変化を楽しみながら、試行錯誤することで養われると確信しています。
山梨県立宝石美術専門学校 校長 飯野 一朗