トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0059 平林2号墳
ページID:4638更新日:2016年2月8日
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平林2号墳(ひらばやしにごうふん)笛吹市春日居地域には約40基からなる春日居古墳群が造られており、近年の発掘調査や研究によって県内での有力古墳群であることが解明されつつあります。その中のひとつ平林2号墳は西関東連絡道建設のため、平成10(1998)年度に発掘調査が行われました。その結果、当古墳からは6世紀後半から8世紀初頭のさまざまな副葬品が数多く発見され注目を浴びました。
出土した馬具類には轡(くつわ)や金メッキされた花形鏡板(はながたかがみいた)、辻金具(つじかなぐ)などがあり、とくに花形鏡板は県内初の出土となります。
所在地:笛吹市春日居町鎮目 時代:古墳時代後期~終末期 報告書:山梨県埋蔵文化財センター報告書第175集2000年(平成12年)刊 山梨県教育委員会山梨県埋蔵文化財センター 〈写真〉上空からの様子 出土した遺物〈写真上〉平林2号墳副葬品出土状況 〈写真下〉保存処理を終えた馬具類の一部(上の2点が花形鏡板) 花形鏡板は、轡に付けられる飾りで平林2号墳より出土したものは9つの房に13の円形の凹みを形取った鉄板に金メッキされた青銅板を被せた後、3ヶ所をリベット止めしてあります。製作された時期は7世紀前半と考えられ、県内では初の出土となります。近県では静岡市の賤機山(しずはたやま)古墳や浜松市蜆塚古墳群1号墳などに類例をみることができます。
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