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ページID:4499更新日:2017年5月22日
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北杜市の遺跡
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原町農業高校前遺跡(はらまちのうぎょうこうこうまえいせき)写真原町農業高校前遺跡遠景南から(写真手前が原町農業高校前遺跡)
原町農業高校前遺跡は、北杜市長坂町塚川・渋沢地内、八ヶ岳南麓七里岩台地上の幅広い小尾根の先端に位置しています。峡北地区総合学科高校(北杜高校)の整備事業に先立ち平成12~平成14年度に発掘調査を行い、縄文時代早期・中期・後期、古墳時代、平安時代の遺構や遺物が発見されました。特に、平成13年度に行った第2次発掘調査では縄文時代中期中頃~中期末にかけての住居跡99軒を発見し、当時の大規模な集落跡であったことがわかりました。
所在地:北杜市長坂町渋沢・塚川地内 時代:縄文時代早期・中期・後期、古墳時代、平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第210集2001(平成13)年刊 山梨県埋蔵文化財センター 縄文時代の竪穴住居跡からみつかった土器写真左縄文時代の竪穴住居床に逆さに伏せられて発見された土器 写真右縄文時代の竪穴住居内の穴から発見された土器
縄文時代の竪穴住居跡からは土器や石器などの遺物がたくさん発見され、住居の床に土器が逆さに伏せられているもの(写真左)や、住居の中に掘られた穴の中に土器が横たえられたもの(写真右)など様々な状態でみつかっています。 写真49号住居跡から発見された土器
上の写真はもっとも多くの遺物がみつかった49号住居の遺物出土状況です。床面近くからは「藤内式」と呼ばれる土器が、その上からは藤内式より新しい時代に作られた「井戸尻式」と呼ばれる土器が出土しており、藤内式土器を使う人々が住まなくなって埋まりかけた住居の凹地に、井戸尻式土器を捨てていった状況がうかがえます。
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