トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0076原町農業高校前遺跡
ページID:4524更新日:2016年2月8日
ここから本文です。
北杜市の遺跡
|
原町農業高校前遺跡(はらまちのうぎょうこうこうまえいせき)原町農業高校前遺跡は、縄文時代中期中葉から中期末にかけての大規模な集落跡です。詳しくはこちらをご覧ください。遺跡トピックスNo.0075(原町農業高校前遺跡)
所在地:北杜市長坂町渋沢・塚川地内 時代:縄文時代早期・中期・後期、古墳時代、平安時代 報告書:
山梨県埋蔵文化財センター 長野県の影響を受けた土器写真縄文時代中期の竪穴住居跡入口に埋められた土器
上の写真は縄文時代中期中頃の竪穴住居跡の入口に埋められていた甕(かめ)です。この様な埋甕は山梨県をはじめ、中部山岳地帯から関東西部の縄文時代中期の遺跡から数多く発見されています。 写真左原町農業高校前遺跡で出土した長野県の影響を受けた土器 写真右原町農業高校前遺跡で出土した山梨県で一般的な土器
写真左は上の写真の土器を掘り出して復元したものです。土器の底は失われていましたが、高さ約25cmで胴が膨らんだ樽のような形をしています。 写真右は原町農業高校前遺跡で出土した同じ時期の山梨県で一般的に出土する土器です。山梨県内で多く出土する土器は、写真右のように胴にくびれをもつ形が一般的ですが、写真左の土器はくびれをもたないタルのような形をしており、この時期に長野県などに多く分布する土器の影響を受けた形です。 原町農業高校前遺跡ではこのほかにも、関東地方や東海地方の影響を受けた土器があり、様々な地域との広い交流があったことがうかがえます。
次の遺跡トピックスへ|遺跡トピックス一覧へ|一つ前の遺跡トピックスへ
|