トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0128 天正寺遺跡
ページID:4513更新日:2016年2月1日
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都留市の遺跡
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様々な弥生土器天正寺遺跡からは、大きく分けて3種類の弥生土器が出土しました。下に3つの異なる種類の弥生土器の写真を掲載しましたが、違いが分かりますか? 弥生土器第1類 弥生土器第2類 弥生土器第3類
弥生土器第1~3類は甕です。上図の様な形をしています 土器の特徴「弥生土器第1類」には、雲母片岩がたくさん入っており、土器がさほどかたく焼かれていません。これに対して、「弥生土器第2類」はかたく、土器の表面に植物の枝茎を束ねた工具によってつけられた痕跡が見られます。これらの土器は特徴が異なりますが、ほぼ同一の時代に使われたものであり、弥生時代前期後半~中期初頭(今から約2,200~2,500年前)の時期のものです。 弥生土器第1類:矢印は雲母片岩 弥生土器第2類:工具の痕跡が斜めにある 弥生土器第3類」には櫛歯状の工具によって波状の模様がつけられており、弥生時代後期前半(今から約1,900年前)に使われたものです。 弥生土器第3類
種実の圧痕また、「弥生土器第1類」に分類される土器の内、2点から種実の圧痕が確認されました。この圧痕がどのような種実なのかは調査の途中ですが、弥生時代の食生活に係わる貴重な資料を得ることができました。 弥生土器第1類:赤破線内が種実の圧痕 |