トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0127 県指定史跡甲府城跡
ページID:4528更新日:2017年6月13日
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写真整備前の甲府城跡(平成2年) 上の写真は、平成2年(1990)頃、保存整備される前の甲府城跡です。 この後、甲府城跡に平成の兵どもはどのような城をつくったのでしょうか?
甲府城跡は、甲府駅の南東、甲府市丸の内1丁目にあり、昭和43(1968)年に県の史跡に指定されました。今でも、内城の石垣が良好に残っています。しかし、この平成2年までは、写真のような状況であり、約400年前の甲府城の姿をうかがうことが困難な状況にありました。
甲府城跡保存整備山梨県では、平成2年から舞鶴城公園整備事業にあわせて、長期におよぶ発掘調査・石垣解体調査を行い、平成16年度まで全面的に保存整備を行いました。 写真整備が進んだ甲府城跡(平成16年)稲荷櫓建設中 整備では、発掘調査の成果を踏まえながら、柳沢吉保時代の絵図『楽只堂年録』(らくしどうねんろく)などを参考にして整備を行いました。また、公園としても活用しやすくなるように配慮しました。 写真左:発掘調査中の鍛冶曲輪(自由広場)、右:整備された鍛冶曲輪・天守曲輪・天守台
石垣の改修、堀、園路の整備、石垣に悪影響を与える樹木などの除去、城の雰囲気に相応しい樹木の植栽などを行いました。ほかにも甲府城の理解を深めるための解説板を設けました。 写真左:発掘調査中の稲荷櫓台石垣断面、右:改修された稲荷櫓台石垣と復元された稲荷櫓
さらに、内松陰門(うちまつかげもん)をはじめとする3つの門や漆喰塀(しっくいべい)、稲荷櫓(いなりやぐら)を復元しました。 稲荷櫓台石垣の改修や稲荷櫓の復元などでは、埋蔵文化財センターの調査成果を生かしながら、山梨県土木部が旧来の技術によって復元整備をしています。 こうして甲府城跡は、整備によって大きな変身を遂げ、約400年前の姿がよみがえっていきました。
埋蔵文化財センターでは、現在も、石垣の修繕工事を行うなど、甲府城跡を守る努力を続けています。 「平成の兵どもの城づくり」のご案内今年度の埋蔵文化財シンポジウムは「平成の兵どもの城づくり」をテーマとして、3月15日(土曜日)に開催します。シンポジウムに先立って、2月14日(木曜日)からは4回にわたり、やまなし再発見講座を行います。
平成の兵どもは、どのような城館跡の発掘調査や保存整備を行っているのでしょうか? この機会に山梨の城館跡について学んでみませんか?
写真左:整備が進む谷戸城跡(全景)、右:復元された谷戸城跡の土塁
山梨県では6件の城館跡が国の史跡に指定され、一部の史跡は、保存整備されています。 〔武田氏館跡・要害山・新府城跡・白山城跡・勝沼氏館跡・谷戸城跡〕 また、県の史跡では4件の城跡が指定され、その中の甲府城跡は山梨県で保存整備を行っています。〔甲府城跡・勝山城跡・岩殿城跡・真篠城跡〕
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