トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0142金生遺跡
ページID:4511更新日:2017年5月15日
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北杜市の遺跡
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金生遺跡は、八ヶ岳南麓の標高770m付近の尾根上に位置しています。県営圃場整備事業に先立ち、1980年(昭和55年)に発掘調査が行われ、縄文時代のムラの跡と戦国時代の城館跡が発見されました。 とくに、約3,500年から2,600年ほど前の大規模な配石(はいせき)遺構を伴った縄文時代後期・晩期を中心としたムラの跡は全国的にも貴重な遺跡であることから、遺跡の一部が1983年(昭和58年)に国指定の史跡に指定されました。現在では史跡公園として整備され一般に公開されています。 金生遺跡から八ヶ岳を望む
所在地:北杜市大泉町谷戸字金生 時代:縄文時代、戦国時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第39集1988(昭和63)年刊行 山梨県埋蔵文化財センター 約3,500年前~2,600年前の耳飾り
金生遺跡から出土した耳飾り
金生遺跡では縄文時代後期や晩期の耳飾りが小さな破片も含めて560点出土しており、直径1cm以下の小形のものから8cmを超す大形のものまで数多く出土しています。耳飾りの多くは耳栓(じせん)や滑車(かっしゃ)のような形をしており、文様が施されていないシンプルなものや赤い塗料が塗られたもの、精巧な透かし彫りが施されたものなどがあります。
また、金生遺跡から出土した土偶には耳飾りを付けたものがあり、金生遺跡の縄文人も耳たぶに穴を開けて、耳飾りを付けていたと考えられます。 耳飾りを付けた土偶
金生遺跡から出土した耳飾りや土偶は山梨県立考古博物館と北杜市立大泉歴史民俗資料館に展示されています。
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