トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0190中谷遺跡
ページID:25048更新日:2017年5月17日
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都留市の遺跡
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《中谷遺跡の概要》所在地都留市小形山瀬木 中谷遺跡は、平成5・6年の山梨リニア実験線建設に先立つ発掘調査で確認されました。この調査では、縄文時代中期末から後期(今から約4,000~3,500年前)の集落跡が発見されました。遺構は、住居跡16軒・土坑42基・集石16基・屋外炉5基・埋甕5基・配石24箇所・遺物集中区7箇所・溝2条・近世墓2基が発見され、なかでも、敷石住居跡(しきいしじゅうきょあと)と配石遺構(はいせきいこう)が多く発見されていることが特徴です。遺物では、縄文時代中期末から後期以外にも、縄文時代早期(約7,000年前)から晩期(約2,500年前)までの土器の破片が発見されています。なかでも、晩期の清水天王山式土器(しみずてんのうざんしきどき)がまとまって出土し、貴重な資料となりました。また、中谷遺跡は、これ以前にも発掘調査が行われ、縄文時代後期・晩期の遺跡として知られていました。特に、耳飾りを着けた土偶(どぐう)がよく知られています。 《三角とう形土製品について》中谷遺跡6号配石中谷遺跡出土状況アップ
三角とう形土製品は、主に縄文時代中期(約4,500年前)の東北地方から北陸地方、秋田・長野など東日本で見られる土製品です。その性格については、装身具(そうしんぐ)、糸を作る道具、何らかのマツリに使う道具、あるいは、埋葬(まいそう)に関する道具と考えられていますが、今のところ、はっきりしていません。 中谷遺跡三角とう形土製品(縦)中谷遺跡三角とう形土製品(横)
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