トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0220美通遺跡〔都留市)
ページID:28414更新日:2015年12月14日
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都留市の遺跡
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発掘調査速報4〔写真1〕 これはA区から出土した奈良時代(8世紀頃)の住居跡です。大きさ約4.5m×4.5mの正方形の竪穴住居跡です。山梨県内では奈良時代の住居跡は少なく、古代の人々の生活の様子の一部をうかがい知ることができる貴重なものです。 〔写真2〕 〔写真1〕を別の角度から拡大して撮影した様子です。 〔写真3〕 これは住居跡の壁に作られた「かまど」の跡です。土が焼けて赤くなっている様子や、周囲に散らばる細かい炭の破片が見受けられます。 〔写真4〕 これは〔写真3〕の「かまど」の手前付近で出土した大きな石の集まりです。おそらく、「かまど」に使われていた石を取り外してまとめて捨てたのではないかと思われます。古墳~平安時代には、住居を使用しなくなった時に、「かまど」をわざとこわす儀式が行われることがよくあるのですが、この石の集まりもその一例ではないかと考えられます。上のほうに見える黒っぽい石は溶岩です。富士山麓地域の特徴をよく物語っています。 地域の歴史が、地域の人たちによって掘り起こされ、明らかになりつつあります。発掘調査の成果は、3月に山梨県立考古博物館で行われる遺跡展でも紹介される予定です。
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