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ページID:28509更新日:2015年12月14日
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足原田遺跡の発掘調査で見つかったこの食べ物とは? 〈写真左〉長さ18.5mmの鱗茎(りんけい)縦断面 〈写真右〉長さ22.6mmの鱗茎横断面 足原田遺跡の情報山梨市「足原田(いしはらだ)遺跡」 所在地:山梨市万力地内 時代:古墳時代・平安時代 報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第230集足原田遺跡1. 調査機関:山梨県埋蔵文化財センター 発掘調査された理由:西関東連絡道路建設事業による 調査面積:3,800平方メートル 調査期間:2003年5月~11月まで 標高:324m前後 主な遺構:平安時代の住居6軒、古墳時代に埋まった谷など 写真の食べ物とはなんだったのだろうか?足原田(いしはらだ)遺跡の名称は、この地区に付せられた小字名です。ふりがなを付けましたが、けっしてふりまちがいではありません。「いしはらだ」と呼んで、足原田と書きます。 この遺跡は、西関東連絡道路建設事業に伴い2003年に発掘調査が行われました。 さて、発掘調査をして何が見つかったのかと言いますと、もちろん土器や家の跡などですが、でも、それだけではありませんでした。 古墳時代の溝の中に埋まった土の中から、球根状の炭化した植物が10点見つかりました。なお、見つかったものの内、比較的状態の良いものについて報告がされています。 まず、この10点すべてが鱗茎状(りんけいじょう)をした炭化物でした。でも、鱗茎は完形のものは少なく、先端の部分や根元の部分などが欠けているものがほとんどでした。 顕微鏡で調べた結果、葉が変化した球根(鱗茎)であることがわかりました。それも、ユリ属のように球根が渦巻き状につくのではなくて、ものを優しく包みこむようにして球状となっていることから、ユリ科のネギ属やツルボ属などにみられるものに近いとのことです。 しかし、決め手が少ないため種まで特定することはできなかったようです。 その理由として、1.生育状況による場合、2.種による差が少ない、等があげられています。 今回見つかった球根が、ユリ科ネギ属の中のノビルだったとしたら、浅鉢形土器を使ってレバニラ炒めのように動物の肉と一緒に調理したら、さぞかしおいしかったに違いないと思います。
関連リンク(遺跡で見つかった食べ物について) 遺跡トピックスNo.0184水呑場北遺跡 遺跡トピックスNo.0194花鳥山遺跡 遺跡トピックスNo.0200大師東丹保遺跡4. 遺跡トピックスNo.0205榎田遺跡 遺跡トピックスNo.0210平野遺跡 遺跡トピックスNo.0215大月遺跡
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