トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 埋蔵文化財センター_遺跡トピックスNo.0221足原田遺跡

ページID:28509更新日:2015年12月14日

ここから本文です。

遺跡トピックスNo.0221足原田遺跡(いしはらだいせき)[山梨市]

山梨市の遺跡

0037足原田遺跡-鞴の羽口-
0046足原田遺跡-凸帯付三耳壷-
0054延命寺遺跡-台付甕-
0221足原田遺跡-食べ物-
0296上コブケ遺跡B区-人面装飾付土器-
0302上コブケ遺跡C区-発掘調査速報-
0313上コブケ遺跡A・B・C区-発掘調査速報-
0365上コブケ遺跡B区-県内の人面装飾付土器特集-
0346上コブケ遺跡D区-発掘調査速報-
0348上コブケ遺跡D区-発掘体験セミナー-
0324廻り田遺跡B区-発掘調査速報-
0325膳棚遺跡B区-打製石斧-
0330膳棚遺跡A区-調査概要-
0358膳棚遺跡D区-発掘調査速報-
0368膳棚遺跡D区-発掘調査速報2-
0373膳棚遺跡D区-遺跡紹介-
0384上コブケ遺跡B区-人面装飾付土器の復原修復-
0394上コブケ遺跡C区-ナイフ形石器-

足原田遺跡の発掘調査で見つかったこの食べ物とは?

0221足原田遺跡01(左)写真断面0221足原田遺跡02(右)写真断面

〈写真左〉長さ18.5mmの鱗茎(りんけい)縦断面

〈写真右〉長さ22.6mmの鱗茎横断面

足原田遺跡の情報

山梨市「足原田(いしはらだ)遺跡」

所在地:山梨市万力地内

時代:古墳時代・平安時代

報告書:山梨県埋蔵文化財センター調査報告書第230集足原田遺跡1.

調査機関:山梨県埋蔵文化財センター

発掘調査された理由:西関東連絡道路建設事業による

調査面積:3,800平方メートル

調査期間:2003年5月~11月まで

標高:324m前後

主な遺構:平安時代の住居6軒、古墳時代に埋まった谷など

写真の食べ物とはなんだったのだろうか?

足原田(いしはらだ)遺跡の名称は、この地区に付せられた小字名です。ふりがなを付けましたが、けっしてふりまちがいではありません。「いしはらだ」と呼んで、足原田と書きます。

この遺跡は、西関東連絡道路建設事業に伴い2003年に発掘調査が行われました。

さて、発掘調査をして何が見つかったのかと言いますと、もちろん土器や家の跡などですが、でも、それだけではありませんでした。

古墳時代の溝の中に埋まった土の中から、球根状の炭化した植物が10点見つかりました。なお、見つかったものの内、比較的状態の良いものについて報告がされています。

まず、この10点すべてが鱗茎状(りんけいじょう)をした炭化物でした。でも、鱗茎は完形のものは少なく、先端の部分や根元の部分などが欠けているものがほとんどでした。

顕微鏡で調べた結果、葉が変化した球根(鱗茎)であることがわかりました。それも、ユリ属のように球根が渦巻き状につくのではなくて、ものを優しく包みこむようにして球状となっていることから、ユリ科のネギ属やツルボ属などにみられるものに近いとのことです。

しかし、決め手が少ないため種まで特定することはできなかったようです。

その理由として、1.生育状況による場合、2.種による差が少ない、等があげられています。

今回見つかった球根が、ユリ科ネギ属の中のノビルだったとしたら、浅鉢形土器を使ってレバニラ炒めのように動物の肉と一緒に調理したら、さぞかしおいしかったに違いないと思います。

 

関連リンク(遺跡で見つかった食べ物について)

遺跡トピックスNo.0184水呑場北遺跡

遺跡トピックスNo.0194花鳥山遺跡

遺跡トピックスNo.0200大師東丹保遺跡4.

遺跡トピックスNo.0205榎田遺跡

遺跡トピックスNo.0210平野遺跡

遺跡トピックスNo.0215大月遺跡

 

 

次の遺跡トピックスへ遺跡トピックス一覧へ一つ前の遺跡トピックスへ

山梨県埋蔵文化財センタートップへ

 

このページに関するお問い合わせ先

山梨県観光文化・スポーツ部埋蔵文化財センター 
住所:〒400-1508 甲府市下曽根町923
電話番号:055(266)3016   ファクス番号:055(266)3882

このページを見た人はこんなページも見ています

県の取り組み

pagetop