トップ > 組織案内 > 県教育委員会の組織(課室等) > 遺跡トピックスNo.219亀甲塚(かめのこうづか)古墳〔笛吹市〕
ページID:28363更新日:2017年6月13日
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笛吹市の遺跡
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位置図 亀甲塚古墳について県立博物館より西へ600mのところのある亀甲塚古墳(かめのこうづかこふん)は、東西25m、南北20.8m、高さ1.2~3mの西側がやや張り出しただ円形に近い形をしています。昭和23年(1948)に石室(せきしつ)が確認され、昭和25(1950)の調査では副葬品(ふくそうひん)の一つである「盤龍鏡」(ばんりゅうきょう)などが出土しました。 参考文献「山梨県・曽根丘陵周辺地域の前期古墳等について」『甲斐考古』別冊2号 山梨県考古学会1978坂本美夫 盤龍鏡について発掘された盤龍鏡[ばんりゅうきょう] 断面図 盤龍鏡は、白銅質、直径13.8cm、鈕(ちゅう-まん中の高い部分)高1.4cm、鈕幅2.6cmで鮮明な彫りの向かい合う龍と虎が配置されており、特に5世紀に多く見られるものとされています。 日本には朝鮮半島より伝わり、この盤龍鏡に彫りこまれた来年の干支でもある「虎-トラ」ですが、眼は大きく、牙(きば)があり、口を大きく開けています。古くから中国では、四神(しじん-天の四方の方角にいる神様)の中に、東をつかさどる「青龍」、西をつかさどる「白虎」がいます。この鏡に東と西の神さまが彫りこまれた理由がなにかあるように感じませんか?
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