ページID:67492更新日:2017年4月7日
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「消防女子」をご存じですか?県内では女性消防吏員、女性消防団員、女性防火クラブなど、消防に携わる女性達が県民の安心と安全のために地域で活躍しています。
県では初めて、県内の「消防女子」13名に集まっていただき、専門の講師による講演や意見交換会を通して、スキルアップや、悩み・課題を共有し解決方法を話し合うなどのセミナーを実施しました。当日の様子をご紹介します。
日時:平成27年7月23日(木曜日)午後1時30分から
場所:県防災新館401会議室
全国で講演をなさっている消防団員確保アドバイザーで東京都赤羽消防団副団長の小澤浩子先生に、消防女子の現状や課題などについてわかりやすくご講演いただきました。
<概要>
クローズアップされた女性の視点
消防新法の成立
私たちを巡る社会環境
まちを守る女性たち
防災女子の悩み
防災女子の存在意義
講演に引き続き、小澤浩子先生にコーディネーターになっていただき、参加者が自由
に発言して意見交換会を実施しました。それぞれ所属や立場の異なる女性たちが集まる
機会がこれまで無かったため、意見交換会は大いに盛り上がりました。
詳細は、改めてご紹介していきたいと考えています。
ご参加いただいた消防女子の皆様、ありがとうございました!
平成27年10月15日(木曜日)に、横浜市消防訓練センターで行われた「第22回全国女性消防操法大会」に、甲州市女性消防隊が山梨県代表として出場しました。
46都道府県(茨城県常総市女性消防隊は辞退)、8位の成績で、見事優良賞を受賞しました!
これは、昭和60年10月に行われた第1回大会で、足和田村婦人消防隊が優良賞(10位)を受賞して以来、30年ぶりの快挙です!
選手の皆さんは、6月から週2日の訓練を開始し、大会が近づくと、土日も訓練に励んでいました。
また、甲州市消防団、甲州市女性消防隊、東山梨消防本部、甲州市役所の皆さんが、一丸となって夜遅くまで全面的に訓練の指導やサポートをしている姿に地域の団結力の強さとあたたかな結びつきを感じました。選手と関係者の皆さんの力で獲得された素晴らしい成果だと思います。
本当におめでとうございました!
平成27年10月15日に開催された「第22回全国女性消防操法大会」で過去最高順位で優良賞を受賞するという快挙を成し遂げた甲州市女性消防隊の活躍がBS日テレで次の日程で放映されることになりました。
大会出場に向けての訓練、普段の生活や支え合う仲間との交流、大会での活躍等が取り上げられています。是非ご覧ください!
1 番組名等 BS日テレ「キズナのチカラ」(ドキュメンタリー番組)
2 放映日時 平成27年11月27日(金曜日)23時~23時30分
平成27年11月28日(土曜日)11時~11時30分(再放送)
3 番組趣旨 番組では、1つの目標に向かって一途に立ち向かう人々を
追い、その想い、夢、悲しみや喜びを描いていきます。共に
目標に向かって支え合い、生きる仲間や家族との「キズナ」
を「チカラ」にして目標に向かう人々の姿に誰もが勇気と前
に進む力をもらえると信じ、それを映し出していきます。
「第22回全国女性消防操法大会」に出場する甲州市女性消
防隊チームに密着し、大会に向けての訓練や仲間との絆を
追いかけ、大会当日の姿を描いていきます。
昨年7月に、県として初めて行い、ご好評をいただいた「消防女子の活躍推進セミナー」の2回目を2月12日(金曜日)に開催しました。
1回目の意見交換会で寄せられたご意見などを元に、「女性の活躍にはまず男性の理解が必要」という視点で、男女問わず関心のある消防関係者の方を募集したところ、週末、しかも飛び石連休の中日にもかかわらず、約80名もの多くの皆様にご参加いただきました。お忙しい中お出でくださった皆様、本当にありがとうございました。
当日の内容をご紹介します。
*講師:消防庁消防・救急課 職員第一・職員第二・教養係長 大河内 仁氏
本県の女性消防吏員の割合はなんと0.7%。全国順位でもワースト3位の低さです。
消防庁では女性吏員の活躍推進に向け、昨年7月に「消防本部における女性職員の更なる活躍に向けた検討会報告書」を公表し、「消防全体として、消防吏員に占める女性消防吏員の全国の比率を、平成38年度当初までに5%に引き上げる」という共通目標を掲げたところです。今回特別に消防庁から講師をお招きし、女性消防吏員の現状や課題、今後の方向などについてお話をいただきました。
講師:松山市消防局次長兼中央消防署長 岡本 桂成氏
岡本講師は消防庁消防団員確保アドバイザーで、全国の自治体等に消防団員の活動についてご指導なさっています。松山市消防団は多様な地域の実情に合わせて多くの取組を展開しており、当日は女性団員や機能別団員の取組を中心に、参加者の質問にも丁寧にお答えいただきました。力強いお話に参加者も引き込まれていました。
女性消防団員の割合も全体の0.6%で全国ワースト2位と低い山梨県。
ですが、当日は多くの女性消防団員や女性消防吏員の皆様が参加してくださいました。皆様の活動を更に支援していきたいと考えております。
第3回目となる「消防女子の活躍推進セミナー」を、平成28年6月24日(金曜日)に県庁防災新館において開催しました。
現役女性消防団員をはじめ42名の方にご参加いただき、第1回セミナーでも講師を務めていただいた東京都赤羽消防団副団長小澤浩子先生を講師にお招きし、「今こそ!女性の力~女性消防団員の先進的活動事例から~」をテーマにご講演をいただきました。また、講演の後、引き続き小澤先生にコーディネーターを務めていただき、女性消防団員の活動の効果的な広報について、意見交換を行いました。
東日本大震災を契機に、地域に密着して活動する消防団の重要性が再認識されました。また、これまであまり注目されることのなかった「女性の視点、女性の力」がいま脚光を浴びており、消防・防災分野における女性の活躍への期待が高まっていることをお話しいただきました。全国の消防女子たちの先進的な取り組み事例の紹介、あるいは結婚や出産といった女性ならではのライフイベントにも触れながら、消防団において女性が活躍するために必要な考え方をわかりやすく教えていただきました。
現在、県内の女性消防団員数は全体の1%にも満たない状況です。
そこで、より多くの方々に女性消防団員の活躍を知っていただくための広報資料作成に向けて、意見交換を行いました。手に取りやすい表紙デザイン、サイズ、ページ数はどのようなものか、また女性消防団員のイメージに合う色は何か、小澤先生にいくつかのサンプル資料を提示していただきながら、自由に意見を出し合いました。
女性や男性、幅広い年代の参加者の皆様から貴重なご意見をいただき、有意義な時間となりました。
平成29年2月3日(金曜日)にベルクラシック甲府において「消防トップセミナー」を開催しました。
県内8市町の消防団長様をはじめ、約140名の消防団員、消防吏員の皆様がご参加くださいました。
タイトルは「トップリーダーに聞く 消防女子のホンネ!」として、講師には全国初の女性消防署長を務めた 元東京消防庁丸の内消防署長 谷口由美子先生と昨年度からお世話になっている赤羽消防団 副団長の 小澤浩子先生のお二人にお出でいただき、対談形式で常備、非常備それぞれの立場からお話しいただく大変ユニークで贅沢なセミナーといたしました。
消防分野になぜ女性の力が必要なのか、という基本的な考え方から、実際の火災現場での体験や、東日本大震災の被災地の状況を踏まえた女性消防団員の活動の可能性についてなど、幅広い内容について熱意あふれるお話をいただきました。
終了後のアンケートからも、今後の女性消防団員の活動の方向が見えたなど、大きな気付きをいただいた方が多かったことが読み取れました。
消防団の概要や、県内で活動する女性消防団員の皆様の活動を紹介する資料を作成しました。ARで動画も視聴可能になっています
ので「Layar(レイヤー)」のARアプリをダウンロードしてください。
ハンドブック作成に当たっては現役の女性消防団員の皆様の意見をお聞きし、表紙の写真などのモデルもお願いしました。
災害時の対応には女性の視点が欠かせません。多くの皆様に手に取っていただき、消防団活動への理解を深めていただくととも
に、ふるさとを守る活動に参加していただけたらと考えております。
第4回目となる「消防女子の活躍推進セミナー」を、平成29年3月24日(金曜日)に県庁防災新館において開催しました。
年度末の週末開催にも関わらず、県内各地から25名の方にご参加いただきました。
今回は、総務省消防庁の消防団員確保アドバイザー、広島市安佐南消防団せせらぎ女性消防隊隊長の西部美千代先生を講師にお招きし、講演を行っていただきました。西部先生は同隊の初代隊長として、女性の視点を活かした様々な活動に取り組まれており、平成26年8月の広島豪雨災害の際には、女性消防団員ならではのきめ細やかさや親しみやすさを避難所運営において発揮され、地域住民のために活動された経験をお持ちです。
様々な苦難があっても「やりたいと思ったことは全てやってきた。」という西部先生のお話に、参加者からは「情熱に感動した」「自分も市民のために頑張りたい」との感想が寄せられ、また被災直後の先生ご自身の不安な心境や当時の行動を細かに聞き、「臨場感があり、最初は皆不安なのだとわかって自信が持てた」という声も聞かれました。現場で活動された方のお話は、やはり強い説得力がありました。
県内では順調に女性消防団員が増加し、また新たに女性消防隊を立ち上げた市町村もあり、消防女子の今後の活躍が期待されます。参加者の方々は、西部先生のご講演により自らの消防団活動への思いを新たにされたようでした。